プラズマ乳酸菌の効果~風邪、インフルエンザ、ロタウイルス、アンチエイジング(老化防止)

プラズマ乳酸菌は、小岩井乳業とキリンの共同研究によって生み出されたもので、商品としては、小岩井乳業のヨーグルトや協和発酵のサプリなどがあります。

で、今回はその効果につい見ていきたいと。^^

これについては、キリンがいろいろと研究結果を公表しています。

風邪、インフルエンザ、花粉症、ロタウイルスに関する研究結果がありますので、それぞれ見ていきましょう。

風邪とインフルエンザ

まず風邪とインフルエンザですが、これについては人間を対象にした臨床試験があります。動物実験ではなく、人間が対象、というのが大きいですね。

冬の季節、18歳から39歳までの健康な男女を2つのグループに分け、片方にはプラズマ乳酸菌を、もう片方にはプラズマ乳酸菌だと偽ったプラセボを、12週間摂取し続けてもらいます

その結果どうなったか?

インフルエンザ、または風邪にかかった割合が、プラセボグループの35.1%に対して、プラズマ乳酸菌グループは28.8%という結果となりました。

つまり、風邪またはインフルエンザにかかる確率が、約18%抑えられたことになります。

また、風邪やインフルエンザにかかった人だけを対象に、その症状の「重症度」も調査されています。

症状を「ひどい」「かなりある」「多少ある」「少しだけある」に分けて調べています。

喉の痛みに関しては、「ひどい」「かなりある」という人は、プラズマ乳酸菌を摂取したグループではそうでないグループに比べて4割程度少なくなっています

せきについては、7割程度少なくなっています。

つまりたとえ風邪やインフルエンザにかかったとしても、重症化は抑制されているのではないかということですね。

罹患率が下がった

インフルエンザについては、2つの町の小中学校を対象にした試験もあります。

S町のすべての小中学校には、2ヶ月の間、週3回プラズマ乳酸菌入りヨーグルトを配ります。その隣のA町には配りません。

ちょっと、A町の子供がかわいそうですが^^; 結果はどうなったのかといいますと・・・

調査期間中、インフルエンザにかかった子供の割合が、A町の27.4%に対して、S町では19.8%となりました。

この結果もまた、プラズマ乳酸菌の効果ではないかと期待できるものですね。

ロタウイルス

続いてロタウイルス。

大人が感染してもどうということはないのですけど、乳幼児の場合、下痢とかになってしまうウイルスですね。

これについてはマウスを使った実験となっています。

ロタウイルスに感染したマウスが対象ですが、プラズマ乳酸菌を摂取させたグループと、そうでないグループに分けて観察しました。

そうしたところ、体重に差が表れてきたんですね。8日間で5%程度の体重差ができました。

これは、プラズマ乳酸菌を摂取していないほうが、ロタウイルスの影響が大きくて、体重が増えにくかったということだと考えられます。

また、腸内のウイルスの量も、プラズマ乳酸菌を摂取したグループはそうでないグループに比べて、二日で二分の一以下となってしまいました。

アンチエイジング(老化防止)

三つ目として、アンチエイジング、つまり老化防止との関係についての実験。

これもやはりマウスを使った研究となります。

例によってマウスを2グループに分け、片方のグループにはプラズマ乳酸菌を摂取させるわけですね。

それで、82週間、だいたい1年7ヶ月ですね、飼育して観察しました

マウスの老化については、「老化スコア」といって、いろいろな老化の兆候に対して採点していく形式です。

で、82週間後の結果ですが・・・プラズマ乳酸菌を摂取したマウスの老化スコアが5だったのに対して、そうでないマウスは7を超えてしまいました

簡単にうと、同じ期間に、プラズマ乳酸菌を取ったマウスは50歳になったけど、そうでないマウスは70歳以上になったと、それくらいの差が出たんです。

つまり、プラズマ乳酸菌を摂取したマウスのほうが、3割程度「若い」という結果となったわけですね。

そして寿命にも差が出たようで、プラズマ乳酸菌を取ったグループでは、16匹中15匹生きていたのに対して、そうでないグループは16匹中10匹でした。

どういうメカニズムで働いているのか

以上がプラズマ乳酸菌に関する実験結果として、キリンが公表しているものです。

まあロタウイルスとアンチエイジングについては人間ではなくマウスが対象なのですけど、それでも期待は大きいですよね。

じゃあ、どういうメカニズムで、上述のような効果が得られると考えられているのかと。

まず、乳酸菌一般の効果として、腸内環境を整えることで免疫力を健全にする、というものがあります。

pDCとは

ただプラズマ乳酸菌はその、免疫力アップの中でも、「pDCを強くする」ということをアピールしています。

「え? pDC?」

ってなりますよね。^^; 聞きなれない。

pDCというのは「プラズマサイトイド樹状細胞」、日本語で「形質細胞様樹状細胞」と言うそうです。

いや、それでもわからない。^^;

樹状細胞については以前取り上げました。

免疫細胞の種類と仕組み~白血球、リンパ球、マクロファージの働きって?

樹状細胞というのは、自然免疫から獲得免疫へ、メッセージを伝える役割をするということでした。

簡単に言うと、自然免疫は、ウイルスとか細菌を見つけたらすぐに動いてくれる何でも屋さん

獲得細胞の方は、準備に時間がかかるけど効果的に対応してくれる専門家チームですね。

で、自然免疫が戦っている最中に、樹状細胞は、獲得細胞のところに行って、

「こんな細菌が現れたのでなんとかしてください!」

と、細菌の詳しい情報を届けるということです。

そして、pDCはその一種ということだから、pDCが元気になれば、「敵」に関する情報も伝わりやすくなり、獲得免疫チームも働きやすくなります

そのpDCを強くするのが、プラズマ乳酸菌、ということなんですね。

インターフェロンαとは

さらにpDCは、そういうメッセージを届ける役割だけでなく、自ら「INFα(インターフェロンα)」を作り出すこともします。

このインターフェロンαはウイルスが増殖するのを抑えてくれます

それとともに、NK細胞(ナチュラルキラー細胞)の活性化もしてくれます

ということで、pDCがよく働くようになると、免疫システム全体がよく働くようになる、と考えられます。

その結果として・・・

上記実験結果のように、風邪やインフルエンザを予防したり、ロタウイルスをやっつけたり、アンチエイジングに役立ったりするのではないか、と考えられています。

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