腸内環境の改善で肌年齢はどうなる?~乳酸菌ときれいなお肌の関係

腸内環境が肌に影響するということは、便秘などの人は体験的にわかっていると思います。

でもこれ、気のせいじゃないのかと思う人もいるでしょう。科学的にはどうなんだと。

ということで、科学的に調査してみた研究があります。

ヤクルト社による研究です。

サイエンスレポート

これはもちろん人間を対象にした研究です。動物実験ではありません。

実験の方法

20代から70代の健康な女性39人を集めて、2つのグループに分けます。

そして一方のグループには、ビフィズス菌Bブレーベ・ヤクルト株入りの飲料を毎日飲んでもらいます。こっちをグループ1としましょう。

具体的には、Bブレーベ・ヤクルト株が100億個以上と、ガラクトオリゴ糖が0.6グラム入った飲み物です。成分からして、おそらくこれ、ミルミルSですね。^^

Bブレーベ・ヤクルト株もガラクトオリゴ糖も、腸内環境の改善に役立つと考えられます。

もう一方のグループには、味は同じだけどBブレーベ・ヤクルト株もガラクトオリゴ糖も入っていない飲料を毎日飲んでもらいます。こっちはグループ2ですね。

これを一週間続けてもらって、どういう差がでるかを調査しようというわけですね。

何をチェックするのかというと、

・血中フェノール量
・角層の水分量
・角層細胞の形

などです。

フェノールというのは、腸内の悪玉菌が作り出す有害物質です。

これが腸から吸収されて血液に入ると血中フェノールですね。そして肌まで運ばれて、肌を荒らす、ということになります。

さて、実験の結果はどうなったのかと。

実験結果

グループ1、Bブレーベ・ヤクルト株とガラクトオリゴ糖を取った方ですね、こちらは、血中フェノールの量が、飲む前の半分程度に減ってしまいました。

ところがグループ2では有意な変化は見られませんでした。

つまりBブレーベ・ヤクルト株とガラクトオリゴ糖を取ったほうが、血液中の有害物質が減ったということになります。

次に、角層の水分量。角層というのは角質層ともいいますが、肌の一番表面の層で、バリア機能を担うところです。

そこの水分量。

実験は、10月はじめから12月はじめに行われました。つまり空気がどんどん乾燥していく時期。だから何もしなければ肌もどんどん乾燥していきます。

で、グループ1はどうなったのかというと、肌の水分量が1割も減りませんでした。ところがグループ2は、半分程度まで減ってしまいました

肌の水分が、空気の乾燥で半分も減るんですね。^^;

まあとにかく、Bブレーベ・ヤクルト株とガラクトオリゴ糖を取ったグループ1は、肌の乾燥が食い止められたという結果となりました。

そこで、その角層の細胞を、顕微鏡で拡大して見てみました。

すると、Bブレーベ・ヤクルト株とガラクトオリゴ糖をを飲み始める前は、角層細胞の形はギザギザと整っていない形だったのですが、4週間飲み続けたあとは、きれいな六角形となっていました。

六角形のタイルがビッシリと敷き詰められて、肌を守るイメージですね。^^

ということで、実験結果としては、Bブレーベ・ヤクルト株とガラクトオリゴ糖を取り続けて、腸内環境を改善することで、肌がきれいになるということがわかりました。

腸内環境が肌に影響するメカニズム

じゃあなぜそうなるのかと。メカニズム、仕組みはどうなっているのかということですね。

腸内の有害物質

一つはフェノールを始めとする、腸内の有害物質ですよね。

腸内で悪玉菌が増えると、その悪玉菌が有害物質を作り出すわけですから、腸内の有害物質も増えてしまいます。

となると、吸収されて、血液に入ってしまう有害物質も増えます。

これ、便秘だと、腸内の有害物質がなかなか排泄されずに留まっているわけだから、ずっと吸収し続けることになって、さらにさらに血液に有害物質が入っていくことになります。

そしてこの有害物質が血液に乗って肌に到達すると、肌細胞の健康な成長を阻害することとなります。

角層細胞は、肌細胞の一番外側、表面の細胞ですが、この角層細胞の成長も邪魔されることになります。

そうなると・・・角層は肌の「バリア」として働くわけだから、これが健全に成長しなければ、

バリアが隙間だらけ

ということになります。隙間から水分は逃げていきますし、逆に外から有害物質や細菌の類やその他刺激物も入ってきやすくなります

となればもう、「きれいな肌」が壊されても不思議ではないですよね。

ということで、腸内環境と肌を結ぶものとして、悪玉菌とそれが作り出す有害物質が一つ。

免疫

もう一つは、免疫機能ということになるでしょう。

腸には、人体の免疫細胞のうち6~7割が集まっていると言われています。

それで、腸内環境が悪いと、この免疫細胞も健全に働いてくれなくなります。

これが肌となんの関係があるのかというと、免疫機能が健全に働かないということは・・・

免疫というのは、細菌とかウイルスなどの「異物」を排除する、やっつける働きのことです。

その免疫が健全に働かないと、よくあることとしては、肌がアレルギー気味になってしまうということですね。

アレルギーというのは免疫が、「味方」の細胞まで傷つけてしまうこと、つまり、あなたの免疫があなた自身の細胞を傷つけてしまうということです。

これが肌で起こると「敏感肌」「アトピー肌」ということになってしまいます。これまた肌にとっては好ましくない事態です。

ということで、腸内環境というのは、有害物質と免疫、この2つのルートで、肌に大きな影響を与えていると考えられます。

腸年齢と肌年齢は比例する、というのはこういうことなんですね。

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