乳酸菌シロタ株・Bブレーベヤクルト株の効果効能~便秘、がん(乳がん・膀胱・大腸)、インフルエンザ、花粉症、乾燥肌について

乳酸菌シロタ株の効果に関する大きな特徴は、「人間を対象にした研究が多い」ということです。

乳酸菌シロタ株の弱点克服についてはこちら

つまり、マウスなどの動物実験だけの結果ではないということ。

参照:ヤクルトサイエンスレポート

念の為に言っておきますと、もちろん効果と言っても、ヤクルト製品は「医薬品」ではありませんので、薬としての効果ではありません。

あくまで特定の条件下における調査結果でしかありません。

ということでそんなシロタ株やBブレーベヤクルト株の研究結果を見ていきたいと思います。

ヤクルト、二種類の乳酸菌

ちなみに、乳酸菌シロタ株Lカゼイシロタ株とかラクトバチルスカゼイシロタ株とも呼ばれます。主に「ヤクルト」と名のつく飲料に含まれています。

Bブレーベヤクルト株ビフィズス菌BY株とも呼ばれます。ヤクルト・ミルミルシリーズに含まれています。

ということで・・・

まず乳酸菌と言えば、これに期待する人が多いのではないでしょうか。

便秘の改善

便秘ですね。

便秘に関してはBブレーベヤクルト株を用いた調査があります。

60歳以上の便秘がちの男女58人を対象にした調査です。

Bブレーベヤクルト株が100億個入った飲料を4週間毎日飲んでもらって、その前と後で、便通の状態がどう変わるかを調べたんですね。

そうしたところ、全体の平均として、

1週間の排便回数:5回→6.3回
1週間の排便日数:4.3日→5.4日

と、2割以上の改善が見られました。排便量も3割以上増えていました

ということで、Bブレーベヤクルト株は、便秘改善に非常に期待が持てる結果が出たというわけですね。

大腸がんの再発予防

次に、がんについてですが、これには大腸がん、膀胱がん、乳がんに関する調査があります。シロタ株を用いたものです。

まずは大腸がんについてですね。

これは、大腸腫瘍の手術を終えた人380人を対象に、乳酸菌シロタ株でどれくらい大腸がんを予防できそうなのかを調査したものです。

シロタ株を毎日摂取する人とそうでない人を分けて調べてみたんですね。

摂取する人には、1回につき15億個~210億個(ずいぶん幅がありますね^^;)の乳酸菌シロタ株を1日3回毎日飲んでもらいました。

まあだいたい、ヤクルト400を1日1本飲む程度、でしょうね。

これを続けた結果。

乳酸菌シロタ株を取り続けた人は、2年後にはがんになる危険度が20%、4年後には35%下がる、という結果が得られました。

ということで、乳酸菌シロタ株は大腸がんの予防に効果があるのではないかという結果となったわけです。

じゃあどういうメカニズムでそんな効果が期待できるのかと。

まず、シロタ株には腸内の悪玉菌を抑える効果があります。ということで悪玉菌が作り出す有害物質も減ります

また、シロタ株は腸内で発がん物質とくっついて、便と一緒に体外に出ていってくれます

さらに免疫力に関係することですが、ガン細胞を攻撃するナチュラルキラー細胞(NK細胞)を活性化します。

さらにさらに、乳酸菌シロタ株を摂取すると、腸内の「酪酸」が増えます。酪酸は発がん物質の力を弱めたり、ガン細胞をアポトーシス(細胞死)に導く力があると言われています。

以上のような効果が重なって、大腸がん予防に役立ってくれているのではないか、と推測されています。

膀胱がんの再発予防

次に膀胱がんについて。

こちらは、膀胱がんの切除手術をした人125人を対象に行った調査です。

125人をグループABCに分けました。Aは初発で多発がん、Bは再発で単発がん、Cは再発で多発がん、というグループ分けです。

そしてそれぞれを、シロタ株を飲んでもらうグループと飲まないグループに分けたんですね。飲むグループは、大腸がんの時と同じで1回につき15億個~210億個を1日3回飲みます。期間は1年間。

その結果。

グループCにはほとんど効果は見られませんでした。

しかし、グループAとBは、1年後の再発率が、飲まない人45.1%に対して、飲み続けた人は20.8%となりました。つまり再発する人が半分以下となったわけですね。

ということで、膀胱がんの再発予防についても、シロタ株は非常に期待が持てる結果となったわけです。

乳がんの予防

次に乳がんについてですね。

こちらは、

初期の乳がん手術後1年以内の女性(40~55歳)306人
同様の年齢・地域の健康な女性662人

この2つのグループを対象に調査が行われました。

過去数十年さかのぼって、乳酸菌シロタ株をどれくらい摂取したか調べたんですね。

で、週4回未満の人と、週4回以上の人に分けてみました

そうしたところ、週4回以上シロタ株を取っていた人は、乳がん経験者よりも健康な女性の方が多いことがわかりました。

ここから計算すると、シロタ株を週4回以上取ることで、乳がんの発症リスクが35%下がる、という結果となりました。

過去に遡ってのアンケート調査なので、他の要因の影響も考えられるのですが、調査対象の多さから考えると、大いに期待できる結果なのではないでしょうか。

乳酸菌シロタ株とガンの関係

シロタ株がどのようにガンに影響するのか、まだ完全には解明されていないようです。

ただ、一般的に考えられるのは、

・腸内悪玉菌を抑制し有害物質を減らす
・腸内の発がん物質を吸着して排泄する
・NK細胞を活性化する
・ガン細胞にとって有利な物質を減らす

ということのようです。

インフルエンザ、風邪の予防

インフルエンザに関しては、「上気道感染症」つまり風邪に対する乳酸菌シロタ株の効果を調査したものがあります。

対象は、激しい運動を毎日している大学のスポーツ選手58人です。

なぜ激しい運動をしている人を選んだかというと、激しい運動を毎日続けることで体の抵抗力が落ち、風邪を引きやすくなってしまうからです。

大学生を選んだのは、同じ年齢で生活パターンも同じ人を集めやすいからです。

調査の方法としては、まず、半数の人には乳酸菌シロタ株が65億個入った飲料を、毎日2本、4ヶ月飲み続けてもらいます。残りの半分はプラセボを飲んでもらいます。

プラセボというのは偽薬、つまり「シロタ株が入ってますよ~」と言いつつ入っていないただの飲み物です。^^; これは比較のために本人には知らせずに飲んでもらうわけですね。

そして、風邪に関する症状を0~3点の間で毎日自己採点してもらい、週の合計が12点を超えたら「風邪」とみなすという方法です。

風邪の症状としては、のどの異常、鼻水、発熱、だるさ、筋肉痛、関節痛、頭痛、不眠を自己評価します。

採点は、なし=0点、軽い=1点、中度=2点、重い=3点です。

それとは別に、実験開始時、8週間後、16週間後に唾液と血液を調べて、免疫細胞や抗体の活性が調べられました。

結果としては、乳酸菌シロタ株を取り続けた人が風邪を引いた割合は、プラセボを飲んだ人の7割強となりました。つまり、風邪をひく確率が30%近く下がったということになります。

また、免疫については、16週間後には、唾液中のIgA抗体の濃度に約1.6倍の差がつきました。もちろん、シロタ株を取り続けた人のほうが濃度が高いということです。

IgA抗体というのは病原体など異物を攻撃してくれるもので、赤ちゃんを病気から守るために母乳にも含まれているものです。

ということで、風邪の予防に関しても、シロタ株は期待できるという結果が出たわけです。

花粉症の緩和

花粉症に関しては、日本ではスギ花粉症、イギリスではイネ科植物の花粉症について、乳酸菌シロタ株がどんな影響を与えるのかが調査されています。

スギ花粉症

まず日本ですが、こちらは109人の花粉症の人を対象に調査が行われました。例によって半々のグループに分け、一方にはシロタ株、他方にはプラセボを摂取してもらいます。

スギ花粉が飛散し始める前から8週間に渡って、シロタ株を摂取する人には400億個を毎日のんでもらいます。

そうして、毎日自覚症状に関するアンケートに答えてもらい、それに加えて、飲み始める2週間前、スタート時、4週間後、8週間後、10週間後に問診と血液検査を行います。

その結果ですが・・・

「花粉症の重症化を遅らせる効果がある」

という調査結果が得られました。

たとえば、もともと中等度以上の花粉症の人の場合、シロタ株を飲まなければ花粉の飛散が始まったその週のうちに重症化してしまいましたが、シロタ株を飲んでいる人は重症化までに2週間かかりました。

ただ、最終的には飲んでいる人も飲んでいない人も、似たような症状になったということですね。

でも、飲んでいる人の場合、重症化が2週間も遅れるわけですから、その分「苦しい時期」が短くなると考えられます。

花粉の飛散が止まって、症状が緩和するのはどちらも同じでしょうから。

ただ、IgEなど、アレルギーに関する抗体や免疫関係の、血液検査数値には変化はなかったようです。

あくまで「つらくなるのを遅らせただけ」ということですね。

イネ科植物花粉症

次にイギリスの例。

こちらはイネ科植物による花粉症に関しての調査です。

18歳から45歳の20人が対象とのことですので、そんなに多くないですね。

例によって半々に分け、一方には乳酸菌シロタ株を毎日65億個取ってもらい、他方にはプラセボを飲んでもらいます。

結果としては、IgE他、アレルギー関連の体内物質に関して、わずかながら有意差が見られたようです。もちろん望ましい方に変化したのですが・・・

個人的な感想としては、花粉症に関しては、それほどインパクトのある差は見られないな、という感じでしょうか。

肌荒れ、乾燥肌の改善

最後に乾燥肌についての調査です。

こちらについては、ビフィズス菌Bブレーベヤクルト株を調査に用いました。

20代から70代の女性、39人を対象に、半数の人には「Bブレーベヤクルト株100億個以上、ガラクトオリゴ糖0.6グラム」が入った飲料を、1日1回毎日、4週間飲み続けてもらいました。

その結果、飲まない人の肌とどんな違いが表れてのか?

まず血液検査で血中フェノールの量が調べられました。

フェノールというのは腸内の悪玉菌が作る有害物質で、これが腸から吸収され、血液に混じって肌まで行き渡ると、肌の細胞が正常に形成されなくなってしまいます。

研究の結果、Bブレーベヤクルト株を毎日摂取したグループの血中フェノールの濃度は半分以下に下がっていました。それに対して飲まなかったグループはわずかながらフェノールが増えていました。

また、この実験は秋から冬の、次第に乾燥してくる磁気に行われたのですが、肌の水分料を計測してみると、Bブレーベヤクルト株を飲まなかった人の肌は、水分量が半分近くまで下がったのに対し、4週間飲み続けた人の場合、わずかな減少しか認められませんでした

つまり、乾燥する季節であっても、肌の乾燥が食い止められたということですね。

また、Bブレーベヤクルト株の飲む前と、4週間飲んだあとで、肌表皮の角質層の細胞の状態が比較されました。

飲む前は角層細胞の形はギザギザしていて、正常な形ではなかったのですが、4週間飲んだあと見てみますと、きれいな六角形に整っていました

これは、肌の細胞が正常に形成されたことを物語っています。

つまりBブレーベヤクルト株を取り続けることで、腸内の悪玉菌が減り、それによって有害物質が減り、肌への有害物質の影響が減って、肌のターンオーバーが正常になった、と考えられます。

それによって健康な角質層ができ、肌のバリア機能が働いて水分を保持しやすくなった、ということですね。

腸内環境は全身に影響する

以上。

いろいろな研究結果を見てきましたが、腸内環境というのは、本当に私たちの体のあらゆるところに影響を与えるというのがわかりますね。

基本的な流れとしては、

腸内環境が改善される
→免疫力が健全に働く、有害物質が減る
→全体的な健康と美容に寄与する

ということになります。

腸内環境を考えずして、健康も美容もあったものではない、といった感じですね。

乳酸菌シロタ株の弱点克服についてはこちら

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