【まとめ】ヨーグルトに入っている乳酸菌の種類~特徴と効果

ヨーグルトや乳酸菌飲料に含まれている乳酸菌っていろいろな種類がありますので、こんがらがってしまいそうですね。^^;

ヨーグルト・乳酸菌飲料19種

ということでまず、このページで取り上げる製品と乳酸菌をまとめてみましょう。

①ヤクルト
・乳酸菌シロタ株
参照:ヤクルト全種
②明治ブルガリアヨーグルト
・LB81乳酸菌
③明治ヨーグルトR-1
・OLL1073R-1乳酸菌
④明治プロビオヨーグルト
・LG21乳酸菌
⑤ダノンBIO
・高生存ビフィズス菌BE80
⑥カルピス守る働く乳酸菌
・L-92乳酸菌
⑦雪印ナチュレ
・ガセリ菌SP株、ビフィズス菌SP株
⑧雪印ガセリ菌ヨーグルト
・ガセリ菌SP株
⑨森永ビヒタス
・ビフィズス菌BB536
⑩カゴメラブレ
・ラブレ菌
⑪グリコビフィックス
・ビフィズス菌BifiXGCL2505
⑫キリン小岩井プラズマ乳酸菌
・ラクトコッカスラクティスJCM5805株
⑬チチヤス毎朝快調ヨーグルト
・ビフィズス菌BB-12株
⑭伊藤園朝のYoo
・フェカリス菌
⑮フジッコカスピ海ヨーグルト
・クレモリス菌FC株、アセトバクター菌
⑯オハヨーL-55生乳ヨーグルト
・L-55乳酸菌
⑰タカナシおなかへGG
・LGG乳酸菌
⑱メイトーおなかで増えるLKM512
・ビフィズス菌LKM512
⑲バイオガイア1Dayプラスヨーグルト
・L.rプロデンティス菌株

並べてみるとけっこうたくさんあるもんですね。^^;

乳酸菌の一般的な効果

個別の特徴を見る前に、まずはどの乳酸菌にも共通する効果を見ておきますと、やはり「整腸作用」「腸内環境の改善」ということになりそうです。

この腸内環境の改善は、乳酸菌による2つの作用を通して進められると考えられています。

排泄を促す

一つは排泄を促す作用です。便秘解消を助けてくれると言えばいいのでしょうか。はい、もちろん上に書いた商品は薬ではないので薬のような効果ではないですが。

乳酸菌が作り出す乳酸などの物質が腸を刺激して、腸の蠕動(ぜんどう)を促すんですね。乳酸に刺激されて腸がウニョウニョと(笑)動き出すということです。

これで不要なものはスッキリ出してしまえ!ということになるわけですね。

そうすると、腸内で有害な物質が増えにくくなりますので、全体的な美容や健康にとってプラスに働く、というわけです。

便秘が解消されたら肌の調子が良くなった、というのもこの一つの表れですね。

善玉菌を増やす

2つの作用のうちもう一つは、腸内の善玉菌を増やす、という作用です。

上記商品に含まれている乳酸菌はもちろんずべて善玉菌ですが(笑)、この乳酸菌が援軍になることで、腸内を、悪玉菌にとって住みにくい環境に変えてくれます

また、この乳酸菌自体が腸内の善玉菌の「エサ」になることで、善玉菌の増殖を助けます。

これによって、悪玉菌は減り、悪玉菌の生み出す有害物質も減ることになりますので、第一の作用と同じく全体的な美容と健康にプラスに働くということですね。

さらに。

善玉菌が増えることで、人体の免疫力も健全に働くことができるようになります。

腸には人体の免疫細胞の6~7割が集まっていると言われていますが、腸が元気になると、その免疫細胞も元気になるというわけです。

だから乳酸菌の効果として、病気の予防とかアレルギーの改善とかが言われることが多いんです。これ、免疫力に関係することですよね。

ということで、乳酸菌共通の作用をまとめるとこうなります。

老廃物の排泄を促す、善玉菌を増やす
→腸内の有害物質が減る、免疫力が上がる

各製品、乳酸菌の特徴と効果

では次に、個別に見ていくことにしましょう。^^

ヤクルト

まずヤクルトについては、以前詳しく書きましたので、そちらをご覧になってください。

ヤクルト全種

乳酸菌シロタ株が、乳がんの発症リスクや、膀胱がんの再発率を下げているという研究結果が出ているということでしたね。

明治ブルガリアヨーグルト

では次、明治ブルガリアヨーグルト。

これにはLB81という乳酸菌が含まれていますが、8人の男性を対象にした調査があります。

まあただ2週間食べてもらって、便通とか腸内環境の変化を調べたのですが、結果としては、便通も、腸内細菌も、腐敗物質も「改善された」というとこですね。

また、マウスを使った実験では、LB81の摂取によって、腸内の「抗菌ペプチド」が増えることが確認されました。

抗菌ペプチドというのは腸管バリア機能を高めるものです。簡単に言えば「腸を守ってくれる」ということですね。

明治ヨーグルトR-1

次に明治ヨーグルトR-1。

こちらは「乳酸菌1073R-1株」が用いられています。

同じ明治ですが、こちらはLB81とちがって、免疫に関する実験がされています。

高齢者を対象とした実験では、T細胞が増え、NK活性も上がるという結果が出ました。T細胞もNK細胞も免疫細胞ですね。

つまり病気予防に役立つというわけですが、実験では、風邪をひくリスクが6割以上減る、という結果が得られました。

また、マウスを使った実験では、インフルエンザの予防にも役立つという結果が得られました。

明治プロビオ

続いて明治プロビオ。こちらはLG21乳酸菌(乳酸菌OLL2716株)を用いています。

こちらはその特徴を明確に打ち出していますね。つまり「ピロリ菌抑制」というメリット。

ピロリ菌というのは、胃に住み着く悪玉菌で、胃炎や胃潰瘍、胃がんの原因にもなると言われているものです。

30人のピロリ菌感染者を対象にした実験の結果、LG21にはピロリ菌を減少させるという結果が得られました。

ダノンBIO

明治ばかり3つ続きましたが、次はダノンBIOです。こちらは「高生存ビフィズス菌BE80」を用いています。

実験としては、50名の女性を対象にしたものがありますが、「便秘を改善するのではないか」という結果が得られました。

これは食べた人の主観的な評価ではなく、食べたものの「腸管通過時間」を計測した客観的な評価です。

特徴としては「高生存」というくらいですので、BE81は特に「しぶとい」(笑)ということが挙げられます。

他のヨーグルトだと、工場出荷時から徐々に菌が減っていくのですが、BE80は減らない、とのこと。

カルピス守る働く乳酸菌

次にカルピス「守る働く乳酸菌」。こちらは「L-92乳酸菌」を用いています。ちなみに同じ乳酸菌を使った「アレルケア」というサプリメントもあります。

L-92も明確に特徴を打ち出していますね。「アレルケア」の名前からわかるとおり、アレルギー関係、たとえば花粉症やアトピーなどを意識しています。

試験としては、アトピー性皮膚炎と花粉症はそれぞれ100人以上、通年性アレルギー鼻炎は49人を対象にしたものがあります。

そしてどの実験でも、数値の改善が見られました。

雪印メグミルク・ナチュレ&ガセリ菌ヨーグルト

雪印メグミルクのヨーグルト、ナチュレとガセリ菌ヨーグルトですが、どちらも「ガセリ菌SP株」が使われています。

このガセリ菌には際立った特徴がありますね。

なんと人の腸から採取され育てられたものなんです。だから腸への定着率が高いんですね。

他の乳酸菌だと、せっかく食べても結局排泄されてしまうんですが、ガセリ菌は長期間にわたって腸に住み着いてくれます。

効果にも特徴があって、12週間のガセリ菌摂取によって、腹部の内臓脂肪が減ったという調査結果が出ています。

森永ビヒタス

森永ビヒタスには「ビフィズス菌BB536」が用いられています。

こちらもガセリ菌と似ていて、人間の乳児から発見され、培養された乳酸菌です。

だから当然ながら、腸への定着率も高くなっています。

調査結果としては、便秘気味の女性39人を対象にしたものがあります。

腸内のビフィズス菌の割合が増え、逆に有害物質のアンモニアが減り、排便回数は増えた、という結果が得られています。

またBB536の摂取を8週間続けることで、腸の細胞を傷つけてしまうETBF菌を10分の1まで減らせた、という結果も出ています。

カゴメラブレ

カゴメのラブレは名前のとおりラブレ菌を用いています。

正式には「ラクトバチルス・ブレビス・KB290」といいまして、縮めて「ラブレ」というわけですね。

こちらは京都のカブの漬物「すぐき」から発見され培養されたものです。

研究結果としては、便秘や過敏性腸症候群など腸内環境の改善はもとより、インフルエンザの予防や更年期障害への効果も期待できる結果が出ています。

グリコビフィックス

グリコビフィックスは「ビフィズス菌BifiX GCL2505」を用いています。

このビフィズス菌BifiXが普通のビフィズス菌と違うのは、生きて腸まで届く・・・というのはよくありますが、さらに腸に定着して増殖しやすい、という点にあります。

しかも増殖スピードが速く、摂取から2~3日でビフィズス菌BifiXに可能な上限近くの菌数まで増えています

研究結果としては、便通や腸内環境の改善などが見られます。

また、マウスを使った実験では、内臓脂肪の蓄積を抑える結果が出ており、メタボ予防にも期待できるものとなっています。

キリン小岩井プラズマ乳酸菌

小岩井プラズマ乳酸菌の「プラズマ乳酸菌」は正式には「ラクトコッカスラクティスJCM5805株」といいます。

こちらのアピールポイントも際立っていて、「pDC(プラズマサイトイド樹状細胞)を強くするただ一つの乳酸菌」とのことです。

pDC(プラズマサイトイド樹状細胞)というのは、いろいろな免疫細胞に指示を出すとともに、インターフェロンも作っている細胞です。

簡単に言うと、免疫チームの「監督」みたいなものですね。

人間を対象にした研究結果としては、インフルエンザや風邪の罹患率が下がる、罹患後でも、喉の痛みやせきが緩和される、などの結果があります。

マウスを使った実験では、アンチエイジング効果も見られています。

チチヤス毎朝快調ヨーグルト

毎朝快調ヨーグルトには「ビフィズス菌BB-12株」が用いられています。

こちらの効果は腸内環境の改善や免疫力への影響など、他の乳酸菌でもよく言われることなので目立ったものはありませんが、風味の方に特徴があります。

それは「酢酸臭がない」ということで・・・まあ、酸っぱいにおいがないということですね。だから美味しいヨーグルトを作りやすいということになります。

伊藤園朝のYoo

伊藤園「朝のYoo」には「フェカリス菌」が用いられていますが、これはもともと、人の腸内に住む乳酸菌です。

フェカリス菌の大きな特徴は・・・他の乳酸菌は「生きたまま腸まで届く」ことを売りにしていることが多いですが、フェカリス菌は、

「加熱殺菌しているけど効果がある」

ということを売りにしています。つまり死んだフェカリス菌を使ってるのですが、それでも効果があるということですね。

ということは「途中でどれくらい菌が死んでしまうのか」気にしなくてよいということになります。

効果としては腸内環境の改善の他は、マウスを使って実験でインフルエンザ予防、人間での実験では花粉症の緩和などが結果として得られています。

ちなみに有名な乳酸菌サプリである「新ビオフェルミンS」にもフェカリス菌が用いられています。

フジッコカスピ海ヨーグルト

フジッコのカスピ海ヨーグルトには「クレモリス菌FC株」「アセトバクター菌」という二種の菌が用いられていますが、アセトバクター菌の方はクレモリス菌を守る役割をしていますので、メインはクレモリス菌ということになります。

クレモリス菌はカスピ海沿岸の「長寿の村」から持ち帰られた乳酸菌とのこと。

特徴としてはEPSという粘り成分を生み出すことです。

このEPSはヨーグルトの食感を良くするだけでなく、いろいろな効果を持っていることがわかっています。

試験管内の実験では、マウスの免疫細胞を活性化させるという結果が得られていますし、マウスを使った実験では、肌機能を向上させる、血糖値の上昇を緩やかにする、という結果も出ています。

ただ、対象がマウスだけなので、少しインパクトに欠けるかもしれませんね。

オハヨーL-55生乳ヨーグルト

オハヨーL-55生乳ヨーグルトには「L-55乳酸菌」が用いられています。

これは人間の腸から採取選抜されたものですので、腸への定着率が高いことがアピールポイントとなっています。

特徴としては、体外での実験となりますが、消化液中での生存度が高い、腸管上皮細胞への付着率が高い、大腸菌や黄色ブドウ球菌など食中毒の原因にもなりうる悪玉菌の増殖を抑える、という結果が得られています。

タカナシおなかへGG

「タカナシおなかへGG」には「LGG乳酸菌」が用いられています。

LGG乳酸菌はフィンランドのバリオ社が所有している乳酸菌ですが、一国につき一社しかライセンスを認めてくれないそうです。

で、日本で認められたのがタカナシ乳業ということですね。乳酸菌食品としては日本初の「特定保健用食品トクホ」として認められています。

その効果としては、腸内環境の改善のほか、アトピー性皮膚炎や花粉症の予防や緩和、インフルエンザや風邪の予防などの研究結果があります。

メイトーおなかで増えるLKM512

「メイトーおなかで増えるLKM512」には「ビフィズス菌LKM512」が用いられています。

このLKM512の特徴としては・・・生きて腸まで届くだけでなく、腸に住み着いて増殖してくれます。

でもさらに大きな特徴として、LKM512は「ポリアミン」という物質を作ってくれるということですね。

このポリアミンは、大腸の細胞を元気にしてくれ、大腸が有害な物質をブロックする「バリア機能」を強めてくれます。

また、DNAが変異してしまわないよう作用してくれる、炎症も抑えてくれる、という研究結果もあります。

また、マウスの寿命を延ばすことにも成功していますので、アンチエイジングに対しても期待が持たれています。

バイオガイア1Dayプラスヨーグルト

「1Dayプラスヨーグルト」には「L.rプロデンティス菌株」という乳酸菌が用いられています。

L.rプロデンティス菌、名前も変わっていますけど、その特徴も他の乳酸菌にはない際立ったものがあります。

腸内環境の改善、という乳酸菌としては基本的な効果は当然として、なんと「歯周病菌」や「ミュータンス菌」も抑制するとのこと。ミュータンス菌は虫歯の原因菌ですよね。

つまり腸内環境だけでなく、入り口である口内環境も改善してくれるというわけ。歯科でも用いられている乳酸菌です。

それぞれのアピールポイントまとめ

以上、乳酸菌を含むヨーグルトや飲料、19商品とそれぞれの乳酸菌の特徴を見てきましたが、長くなりましたので、最後にそれぞれのアピールポイントを簡潔にまとめておきましょう。

①ヤクルト
・乳酸菌シロタ株
風邪や花粉症、大腸がん・乳がん・膀胱がんなどで、人間を対象にした研究で好結果が得られている。

②明治ブルガリアヨーグルト
・LB81乳酸菌
腸内の抗菌ペプチド(腸のバリア機能を担う)を増やす。

③明治ヨーグルトR-1
・OLL1073R-1乳酸菌
T細胞やNK細胞(どちらも免疫細胞)を活性化する。

④明治プロビオヨーグルト
・LG21乳酸菌
ピロリ菌(胃潰瘍などの原因)を減少させる。

⑤ダノンBIO
・高生存ビフィズス菌BE80
高生存菌。便秘の改善。

⑥カルピス守る働く乳酸菌
・L-92乳酸菌
アレルギー関連、花粉症やアトピー性皮膚炎、通年性アレルギー鼻炎患者を対象にした研究で好結果。

⑦雪印ナチュレ⑧雪印ガセリ菌ヨーグルト
・ガセリ菌SP株、ビフィズス菌SP株
人の腸から採取された菌。腸内に住み着く。内臓脂肪への影響に関する研究で好結果。

⑨森永ビヒタス
・ビフィズス菌BB536
人の腸から採取された菌。腸への定着率が高い。腸の細胞を傷つけるETBF菌を10分の1まで減少させた。

⑩カゴメラブレ
・ラブレ菌
植物性乳酸菌。インフルエンザや更年期障害への効果に期待。

⑪グリコビフィックス
・ビフィズス菌BifiXGCL2505
腸内に住み着き、かつ増殖も速い。メタボ予防にも期待。

⑫キリン小岩井プラズマ乳酸菌
・ラクトコッカスラクティスJCM5805株
pDC(免疫システムの司令塔)を強くするただ一つの乳酸菌。インフルエンザや風邪の緩和で好結果。マウスのアンチエイジングにも成功。

⑬チチヤス毎朝快調ヨーグルト
・ビフィズス菌BB-12株
酢酸臭がなく、美味しいヨーグルトができる。

⑭伊藤園朝のYoo
・フェカリス菌
加熱殺菌済みの菌だけど効果が高い。インフルエンザ予防(マウス)、花粉症緩和(人間)に関する研究で好結果。

⑮フジッコカスピ海ヨーグルト
・クレモリス菌FC株、アセトバクター菌
粘り成分EPSが、肌機能向上や血糖値上昇の抑制(マウス対象)に効果あり。

⑯オハヨーL-55生乳ヨーグルト
・L-55乳酸菌
腸への定着率が高い。大腸菌や黄色ブドウ球菌の増殖を抑える(生体外での実験)。

⑰タカナシおなかへGG
・LGG乳酸菌
一国につき一社しかライセンスの取れない乳酸菌。アトピー性皮膚炎、花粉症、インフルエンザ、風邪などへの効果に関する研究で好結果。

⑱メイトーおなかで増えるLKM512
・ビフィズス菌LKM512
腸内に住み着き、増殖してくれる。ポリアミン(細胞を元気にする物質)を生み出す。マウスの寿命延長に成功。

⑲バイオガイア1Dayプラスヨーグルト
・L.rプロデンティス菌株
歯周病菌やミュータンス菌も抑制し、口内環境も改善してくれる。歯科でも採用。

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