子供に多い病気(中耳炎、皮膚病、結膜炎、小児喘息、腸重積、川崎病、溶連菌感染症)

子供に多い耳の病気「急性中耳炎」

鼓膜の内側の中耳の粘膜に細菌などが入り込んで炎症を起こす病気を中耳炎といいます。鼓膜より外の炎症だと外耳炎というのですけどね。

中耳炎は子供に多い耳の病気です。滲出性中耳炎や慢性中耳炎などがありますが、子供に多いのは「急性中耳炎」で、これにかかると高熱がでたりしてかなり驚きます。

大人には中耳炎はそれほど多くありません。しかし子供には中耳炎が多い。それは供の耳の構造と関係しているようです。子供と大人では耳の中の構造がちょっと違うのです。

耳の中には耳管というのがあって耳と喉の間をつないでいます。気圧の調節のために必要なようです。しかし子供の場合、この耳管が細長くて、水平に近い状態になっています。水平になっているものだから、鼻や喉から細菌が入りやすいのですね。

また、子供は風邪をひきやすいということも、中耳炎になりやすい理由の1つです。風邪をひくと、これまた例の耳管を通って鼻や喉の細菌が中耳に入り込みます。

これが急性中耳炎を起こすきっかけになってしまうというわけですね。なかなか子供の耳は不便にできているようです。早く育て~。

急性中耳炎になったばあいどんな症状がでるのでしょうか。

一般的な症状としてはまず耳のなかが痛くなります。そして熱が出ることもあります。

赤ちゃんの場合は耳の痛みを訴えることができないのでちょっと困ります。それで赤ちゃんは機嫌が悪くなったり、耳に手をやったりしますので、そういう兆候を見逃さないようにしてあげないといけません。

いつもと様子が違うな?と思ったら中耳炎を疑っても良いかもしれません。症状が進行すると、鼓膜が破れて黄色い耳だれが出ることもあります。鼓膜が破れて・・・ですからこれはこわいですよね。

でもそうなると意外にも耳の痛みがなくなって、熱も下がってしまうんですよ。しかし油断は禁物です。中耳炎が治ったわけではないので注意が必要ですよ。

治療法としては、症状が軽い時は、抗生物質を飲ませて、耳の中を消毒したり、鼓膜を切ってうみを外に出したりすれば快方に向かいます

鼓膜を切らずに中にうみを溜めたままにしておくと、難聴気味になってしまいますし、別の炎症を惹き起こしかねないですから、早期発見、早期治療が大切です。

また、再発しやすい病気なので、痛みがなくなったり耳だれがなくなったりしたからといって、もう治ったんだと自分で判断してしまわないようにしましょう。

勝手に薬の服用をやめないようにしてください。特に抗生物質というのは決められた期間しっかり飲み続けることが必要です。

そうしなければ病気がぶり返して前より治りにくくなることだってあります。細菌が抗生物質に対して耐性をもってしまうんです。

症状が治まっても、炎症はまだ残っているので、完全に治るまでは、必ずお医者さんの指示通りに薬を服用させるようにしてください。

難聴の原因「滲出性中耳炎」

中には子供の難聴の原因となる中耳炎もあります。それが滲出性中耳炎(しんしゅつせいちゅうじえん)とよばれるものです。滲出性と聞くとなんだか重症のような気がしますよね。

滲出性中耳炎とは、鼓膜の奥の中耳腔という部分がありますが、そこに滲出液という液体がたまる病気です。鼓膜の内側にたまってしまうというのが曲者です。

この滲出性中耳炎、3才から10才ごろの子供と老人に多くみられる病気なんですね。鼓膜のすぐ内側にうみがたまる急性中耳炎というのがあるのですが、それとは違います。

滲出性中耳炎のほうは痛みや高熱がありません。それだけに気づくのが遅れがちです。しかしこの中耳炎になると、鼓膜のふるえが鈍くなるので、耳の中が詰まったように聞こえにくくなってしまいます。なんだか水を通して音が伝わってくるような感じですね。

しかし子供は少しくらい難聴では自覚症状を持たないみたいなんです。それが普通かと思ってしまうようで、自分から訴えてくることが少ないので、発見が遅くなりがちです。

後ろから呼んでも返事をしなかったり、テレビの音を大きくして見たりしている場合は滲出性中耳炎を疑ってみたほうがいいのかもしれませんね。

また、急性中耳炎にかかったことのある子供も注意が必要です。

滲出性中耳炎になってしまう理由には色々なことが考えられますが、急性中耳炎が治りきらずにおこることもあるようなんです。残っていた膿が滲出液となって鼓膜の内側に溜まってしまって炎症を起こしてしまうということのようですね。

程度が軽い場合は、薬による治療や、鼻から耳に空気を送りこむという簡単な処置で対処できるようですが、聞こえが悪くなっている場合は、鼓膜切開術という手術が必要になってしまいます。

手術と聞くとちょっと怖いかもしれません。しかも切開などと言われると・・・。しかしこの手術、ほとんど痛みを感じることない簡単な手術なのだそうです。鼓膜のほんの一部をちょっとだけ切開するのですね。すぐに塞がる程度に。

そして内側にたまっている滲出液を吸い出します

中耳の風通しを一時的に良くしてやります。耳の中がすっきりして気分がいいことでしょう。鼓膜の穴は数日たてば自然に閉じますので心配要りません。その後も手術によって悪い影響が出るということもありませんよ。

何よりも、早期発見、早期治療が重要な病気です。

子供にとって、難聴が続くことは、日常生活が不便なだけでなく、言葉を聞き取れないことによって発達に影響を及ぼすことにもなってしまいます。

滲出性中耳炎による難聴は、ほとんど軽度にとどまっていることが多いので、心配しすぎることはないかもしれませんが、少しの損失も積み重なると大きくなるものです。

このような病気もあることを頭に入れておいてくださいね。

腸重積の原因はアデノウィルス?

「腸重積」といわれても、初めて聞いたときには病気の名前とは思えませんよね。腸の重さと体積のことかなと思ってしまいますが・・・実は病名なんです。

生後4ヶ月から2歳ごろまでの子供に多い病気で、原因はよく分かっていないのですね。

ただ、腸重責を起こした子供からは、風邪の症状を起こすアデノウィルスがたくさん見つかったり、熱・嘔吐・下痢の原因になるロタウィルスなどが検出されることがあるそうなんです。

そこで腸重積の原因はウィルス感染ではないかと考えられています。

病態としましては、突然腸の一部が腸の中に入り込んでしまうのですね。そして、めり込んだ腸が締め付けられて、消化物の通過障害や血行障害を起こすんです。血が止まったまま時間がたつと、その部分が壊死を起こしてしまうので大変危険です。

症状は、激しい腹痛が起こります。子供なら激しく泣かずにはおれませんので親としてはびっくりします。顔面蒼白になったり、嘔吐したりすることもあるので、どうしたものかとオロオロ・・・

しかし痛みは2、3分で治まってしまいます。そしてその後は何事もなかったかのようになります。でももちろん病気が治ったわけではありません。

再び腹痛におそわれて泣き叫び、これを30分ほど繰り返します。

腸の異常ですので、腸の内壁が壊れて血便が出るのも特徴的な症状です。初めはうんちに少量の血が混じる程度ですが、しだいに量が増えていきます。症状が進んでしまうとケチャップのような血便が出ることもあるのでぞっとします。

発病してから、たったの24時間が勝負になるようです。24時間以内であればそれほど苦労せずに治せるんです。肛門から造影剤や空気などを注入する高圧浣腸をすれば、ほとんどの場合治るといわれています。

しかし発病から24時間以上たって重症になってしまった場合には手術が必要になることがあります。こうなると子供にとっても大変な負担になりますね。

また、腸重責を起こした赤ちゃんの10人に1人が、再発するといわれています。原因がはっきりわかっていないので困ってしまいます。

腸重責も他の病気と同様、早期発見することが大事になってきます。

腸重責の腹痛は普通の腹痛とはくらべものにならない程の痛みです。それはそうでしょう、腸が以上に変形してしまうのですから。突然のたうちまわって腹痛を訴えたり、繰り返し泣くようであれば、大至急に病院に連れていきましょう。

子供に多い皮膚病

赤ちゃんや子供の皮膚の病気はいろいろあります。大人の皮膚病と共通なものが多いですが、子供に特に多いというものもあります。

とくに赤ちゃんや子供に多い皮膚病としてはあせもがあります。確かに子供のころは汗疹が出来た覚えがありますが、中学生くらいからもうなくなりましたね。

大人に比べて、赤ちゃんや子供はとっても汗っかきですから、あせもはできやすいのでしょうか。

汗のかきやすい頭や首、背中などに赤く小さなブツブツができて掻き毟ってしまうと悪化してしまいます。そして汗をかくとしみて、ヒリヒリした痛みがあります。

汗をかいたらこまめに肌着を取り替えてあげる必要があります。じめじめした服を着たままでは皮膚によくありませんからね。シャワーやお風呂できれいに洗い流してあげましょう。

もちろん、あせもをかきむしって悪化させないようにしなくてはなりません。そうならないように爪は短くしておきましょうね。

おむつかぶれも、赤ちゃんに多くみられる皮膚病です。当然ですが、オムツをしていなければオムツかぶれになりませんので大人はずなりません。

汚れたおむつを長い間当てたままにしておくともちろん皮膚にいいはずはありませんね。おしりがかぶれて真っ赤になってしまいます。

おむつはこまめに取り替えて、汚れたりじめじめしたりしないようにしておかなけらばなりません。おしりを常に清潔に、できるだけ乾燥させた状態にしておくことを心がけましょう。

下痢をしている時は特にじめじめしてしまいやすいですよね。汚れが広範囲にわたり、度重なる排便のために皮膚があらされてしまいます。おしりの皮膚は常に刺激されている状態になってしまいます。下痢のついでにおむつかぶれになってしまうと赤ちゃんとしては二重の苦しみですので気をつけなくては・・・。

市販のおしりふきもいいですけど、これでも何度もつかっているとかぶれることがあります。できるだけぬるま湯やオリーブオイルをコットンに染みこませたものでふき取るようにすると肌にはいいようですね。

大変ですが、シャワーなどで洗ってあげるようにするともちろん肌にはいいでしょう。

おむつかぶれに似た症状の皮膚病に、カンジダ皮膚炎があります。

カンジダというカビが繁殖して起こる皮膚病です。おむつかぶれと似たような症状なのですが、周囲に膿を持った発疹があったり、皮が薄くむけていたりして、肌の見た目はかなりひどいことになります。皮膚が破れてうみなどの滲出物がどろどろでてくるんですよ。

なかなか治らないおむつかぶれは、カンジダ皮膚炎かもしれません。

カンジダ皮膚炎はおむつかぶれ用の薬を塗っていると、かえって悪化させてしまう場合もあるので注意が必要です。

抗真菌剤のカンジダ専用の薬が必要です。バイキンに対抗する必要があるのです。おむつかぶれの時と同じく、おしりの清潔と乾燥を心がけましょう。

「とびひ」に抗生物質内服

子供の皮膚病には色々なものがあります。あせもなどはよくみられるもので大したことはないのですけど、「とびひ」などは放っておくとこわい病気になってしまうかもしれません

とびひはとっても感染力が強いのですね。火事のようなんです。それで放っておくと火事の飛び火のように、あっという間に体のあちこちに広がってしまいます。そこが「とびひ」の名前の由来のようですね。

虫さされや湿疹、あせも、傷口などに黄色ブドウ球菌や溶血性レンサ球菌が感染することでとびひがスタートします。まずは水ぶくれやかさぶたを作ります。

とてもかゆいからといって、かきむしっていると例によって症状を悪化させてしまいます。中の菌が飛び散ってしまうわけですね。そして「飛び火」のように皮膚のほかの部分に感染して次々に新しい水ぶくれをつくっていくのです。

虫刺されやあせもができやすいのは夏ですよね。だからとびひは湿疹が悪化しやすい夏に多い皮膚病ですが、最近では1年を通して見られるようになりました。冬も乾燥によって肌が傷つきやすい季節ですので、傷から感染ということもあるでしょう。

とびひは同じ子供の皮膚から皮膚に伝染するだけでなく、人から人へも伝染していきます。菌のついた手で他の子供に触れたり、プールに入ったりすると、他の子供にも感染させてしまうので、とびひにかかった場合は学校を休ませたほうがいいでしょう。

とびひになってしまったら、抗生物質を塗ったり、水ぶくれをガーゼで覆ったりします。しかし、体じゅうに広がってしまうものですから、ガーセで覆う作業は、箇所が多いととても大変です。

特に乳児の場合は、じっとしていてくれませんのでさらに大変ということになります。幼児にとってもガーゼをはっておくことはあんまり気持ちのいいものではありませんからね。

とびひは広がってしまう前の早めの治療が大切です。

抗生物質の内服も必要です。

困ったことに塗り薬だけでは治らないのですよね。抗生物質もしっかりと飲む必要があります。

数日すると乾燥してきますが、勝手に治ったのだと判断するべきではありません。あまり早く内服を中止すると再発する場合があります。最低1週間~10日以上は続けましょう。

とびひは、初めてかかる人は、とびひだと気づかない場合も多いものです。水ぶくれやかさぶたができたので、治療のために絆創膏で処置をして、逆に菌が増殖しやすい環境にしてしまうことも多いです。

夏場の皮膚疾患には特に気をつける必要があります。異常を感じたら早めに医師の診察を受けるようにしましょう。

川崎病

子供の病気には様々なものがありますので、子供が病気になったときはいったい何が起こったのかわからずに狼狽してしまうこともあります。

なかには未だに原因が解明されていない病気もたくさんあります。

その中の1つに、「川崎病」という病気があります。

聞いたこともない、という人もいるのではないでしょうか。別に神奈川県の川崎市で起こった病気というわけではありません。

川崎病は、1967年、当時の日本赤十字病院の川崎富作医師が最初に報告したことからこの名前が付きました。つまり見つけた人の名前がついた病気ですね。

なぜか日本人や韓国人など、アジア系の人に多く見られる病気なのだそうです。中でも子供に多く、1才前後から5才頃までの子供に多く発症するようですね。男の子の方がやや多い、というのは他の病気にもよくあることです。

川崎病は一旦治っても再発することもあります。しかし他人に感染する病気ではありません

症状として目立つものをあげてみましょう。

☆39度以上の高熱が5日以上続く
☆唇が赤くなり、舌にもいちごのような赤いプツプツができる
☆首のリンパ節がはれて、触ると痛がる
☆体のあちこちに発疹が出る
☆手や足がパンパンにはれる
☆白目が充血する

これらの症状は、通常1、2週間で鎮静化するようです。そして発疹のあった部分、おもに手足の指の皮がむけてきます。

そこまではよいのですが、深刻な後遺症が出ることがあるようです。心臓に障害が残ってしまう場合があったり、ごくまれに心臓冠状動脈瘤が起きて、突然死してしまったりする場合があったりということですから怖い病気です。

それで慎重な入院治療が必要とされます。心臓の後遺症を防ぐためにアスピリンなどを服用する必要があります。

「突然死」と聞くと恐ろしくなってしまいますよね。それだけに後遺症については研究が重ねられました。そのお陰で現在では後遺症の検査方法や治療法もみつかっています

それで川崎病は以前ほど怖い病気ではなくなりました。川崎病にかかっても慌てることなく、信頼できる病院で治療し、退院後も定期的に検査を受けるようにしましょう。

小児喘息と水泳

子供の喘息は、発作が起きて咳き込んでしまったり呼吸が困難になるととても苦しそうで、お父さんやお母さんは、本当に心配になることと思います。

何とかして治してあげたい、と思います。そしていろいろ調べて、水泳がよさそうだということでスイミングに通わせている、という人も多いのではないでしょうか。

「喘息には水泳が良い」とはよく聞きますよね。でも、なんだかぜんそくで泳ぐなんて体に悪いんじゃないかと思ったりもしますが、でもいいらしい。では、どうして水泳が良いのでしょう。

水泳の良いところは、まあ単純な話ですが、やはり身体が鍛えられるという点です。水の中で歩くだけでもかなりの負荷を体にかけることになります。呼吸器も使用されますね。これだけでも十分に全身運動になると言われていますね。

特に、運動した後に喘息の発作が起こりやすい運動誘発喘息の子供には水泳はいい様なんです。

運動して筋力をアップさせておけば、ぜんそくによい影響があるようなんです。筋力アップによって発作の回数を少なくし、発作が起きても軽症に済ませることができます。

水泳という運動をする環境、つまり室内でしかも水のある環境ですね。これも喘息を持っている子供に適していると言えます。

運動して身体を鍛えることは確かに大切なのですが運動によってはひどい負担になって逆効果ということもあります。運動もやり方を間違えると、かえって悪影響を及ぼしてしまいます。

寒くて乾燥している場所での運動はぜんそくには悪いのではないか。それから都会の汚れた空気のなか、屋外で運動をするというのも体によくなさそうです。わるくすると発作を起こしてしまう場合もあります。

温かくて湿気のある場所が最適なのですね。

そう考えると、温水プールはまさに最適な場所であると言えるのです。屋内で空気は乾燥していませんし、空気清浄機も働いていますからね。

しかし無理をするのは禁物です。根性を鍛えている場合ではありませんから。適度に休憩を入れながら、無理をしないように適した運動をするようにしてくださいね。

運動は水泳に限らず、子供の成長にとって大切なことですよね。運動して体力をつければ、気持ちも前向きになれます。体力があれば何をするにもやる気が出やすいものです。何事にも挑戦できる気持ちが持てるようになります。

「喘息には水泳」と直接結びつけて考えるのではなく、精神的にも肉体的にも良い、喘息改善のための1つの手段として考えてみてください。

小児喘息はハウスダストやカビが原因?

子供の喘息の数は年々増えているようです。ぜんそくは、傍から見るよりもはるかに苦しい病気で、よい薬がなかった昔よりも楽になったとはいえ、発作を起こすと呼吸困難になることもあり、気をつけておきたい病気の1つです。

最近の子供の喘息の原因のほとんどはアレルギーによるものです。

ハウスダストやカビ、ペットの毛、花粉などに対するアレルギーがありますが、それらに接触した時に毎回発作が起きるとは限りません。こういうものは昔からあったはずなのですが、今の子供がアレルギー反応がでやすいというのは、環境や食生活の影響があるようです。

また、その時の子供の体調や環境によって、発作が起きやすい環境があります。

発作を引き起こす誘因となるものには以下のような事があります。

☆カゼをひいている時
☆無理な運動をした後
☆薬
☆排気ガスやタバコの煙
☆エアースプレーを吸った時
☆ストレスを感じた時
☆季節の変わり目は、天気の変化

これらのきっかけは子供によって影響ので方が違います。反応しやすいものもあれば大丈夫のものもあるのですが、それが子供ごとに違うのですね。それで喘息を起こしやすい環境は違ってきます。

子供が発作を起こしやすい状況をしっかり把握しておくことが必要ですね。自分の子どものパターンをよく観察しておく必要があります。そうすれば、発作を起こす前に、ある程度の対策をしておくことも可能になりますね。

発作が起こってしまった時に子どもにどういう処置をしてやるかも考えておかねばなりません。お家でのケアの仕方をみてみましょう。

体を横にして寝かせると圧迫されて苦しくなってしまいます。喘息の発作が起こったら、座らせたり、背中に布団などを入れたりしてできるだけ上体を高い位置に保つようにしたほうが楽なようです。

水分も少しずつ与えることが必要ですね。

お風呂には入ってもよいのですけど、体をを温めすぎると発作がひどくなる場合があります。お風呂は短時間にしたほうがいいでしょう。あまり熱い湯につかりすぎて体に負担がかかる、ということはないように気をつけるべきです。

衣服をゆるめてやり、できれば腹式呼吸でゆっくり深呼吸させます。そのためにも腹式呼吸は日頃から教えておくとよいですね。腹式呼吸がうまくできない時は、背中や腰をさすってあげて、呼吸を整えさせてあげましょう。

それでも発作がおさまらない時は、迷わず病院を訪ねるべきでしょう。場合によっては救急車を呼ぶことも考えましょう。

小児喘息はアレルギー

喘息とは激しく咳き込むというイメージがありますが、これは空気の通り道である気道が炎症を起こしてしまっているせいです。それで咳が出たり、息苦しくなったりしてしまう病気です。

最初はかわいた「コンコン」という咳なのですが、悪化してくると咳が激しくなりなります。

炎症によって気道が狭まることで呼吸音が笛のような音になったりもします。「ヒューヒュー」「ゼーゼー」というような、聞いているだけでも苦しくなってくるような呼吸の音ですね。

寝ている状態ではよけいに苦しくなることが多いです。それで起坐呼吸といって、座った状態で、肩で息をするようになります。このような状態は喘息の発作です。呼吸困難によって命の危険にさらされることもありますので、すぐに受診する必要があります。

最近は、喘息を起こす子供の数が増加傾向にあるようですね。

男の子と女の子を比べると、男の子の方が喘息を起こしやすいようです。全体的にみると、女の子の2倍の数になっています。やはり病気への耐性は女の子のほうが高いのですね。平均寿命を見ても女性のほうが強いのがわかります。

さて、喘息は、大きくなるにつれて症状は軽くなっていき、女の子は小学校の高学年で、男の子は中学2年頃に治ってくる子供が多いようです。それで「小児」喘息とよばれるわけですけど、中学時代には半数の子供が治るといわれています。

子供の喘息は大人のものとは病態が違っています。子どものぜんそくの原因のほとんどはアレルギーによるものです。

ハウスダスト、カビ、ダニ、花粉、食べ物、動物の毛などにアレルギー反応を示している子供が多いですね。度を越えた清潔志向や、環境ホルモンの影響かもしれませんし、自然食が減った影響かもしれませんが、昔の子どもよりもアレルギー反応が出やすくなってしまっています。これが皮膚に出ればアトピー性皮膚炎などになります。

喘息の症状が起こった時には、血液検査をする必要があります。アレルギーの有無、どのようなものにアレルギー反応があるのかを調べて、アレルゲンをできるだけ排除しなくてはなりません

原因が分かったら、それを取り除いてやることでぜんそくを弱めることができます。症状を軽くし、発作の回数を減らすことができます。

ほこりやダニの原因となるじゅうたんを取り除いたり、ぬいぐるみや観葉植物をこまめに掃除したり、猫など動物の毛に反応している場合は、ペットを飼うことを控えなければなりませんね。

できる限りのことをして喘息に対処しましょう。

子供の病院(小児科)院内感染に注意

子供が病気になった時には病院に連れて行く必要があります。ただ、大人でも感じることでしょうけど、病院にはあまり行きたくありません。

なぜなら、病院は当然ながら、色々な病気の人が集まる場所です。そうすると、多くの細菌やウィルスが空気中や人の触るところにいる可能性があります

子供を病院に連れて行ったために院内感染してしまった、他の病気に感染してしまった、なんていう冗談のような本当の話はよく耳にします。

特にインフルエンザなど、感染力の強い病気が流行している時期に、多くの患者が集まる病院に子どもを連れて行かなくてはならない場合は気をつけなければなりません。

ですが、他の病気の感染を恐れて病院に行かないなんてことはできないですよね。病院に行く時にはしっかりと準備をして、病原菌もウィルスもシャットアウトできるようにしておきましょう。

簡単にできることには、以下のようなことがあります。

☆マスクをする
 これは最も単純な自衛方法ですね。少々心もとないですが。
☆お茶やあめなどを持参して、喉を潤しておく
 特に冬の風邪は乾燥を好みますので、防ぐために潤いが必要です。
 カテキンの入ったお茶などは殺菌効果もあります。
☆病院に置いてある雑誌や、ぬいぐるみなどのおもちゃには触れない
 なんだか神経質なようで嫌かも知れませんが気をつけましょう。
☆ウェットティッシュや、濡れタオルなどを持参して、手をよく拭くようにする
 これも同じですね。手から口に入って感染ということはよくありますので。

病院を選ぶ時にも注意してみましょう。かなり注意してみないとわからないので、観察していると病院の人に怪しまれるかもしれませんがかまっている場合じゃありません。

☆待合室やトイレ、診察室などの清掃がきちんと行き届いている
☆空気清浄機を使っている
☆暖房や加湿器を利用して温度や湿度が適切にされている
☆インフルエンザなどの感染症だと思われる患者さんは別の診察室に受け入れている
☆受付に患者用のマスクを用意している
☆自由に使える給茶機が用意されている
☆診察時間外に、窓を開けてきちんと換気を行っている

以上のような事柄を全て行っている病院はなかなかないかもしれませんが、緊急の場合はそうも言ってられませんよね。患者さんの立場にたって、きちんと配慮されている病院を病気や怪我に見舞われる前からしっかり探しておきたいものです。

子供に薬を飲ませる方法

子供が病気になった時は薬を飲んでもらわなくてはなりません。しかし薬を飲ませることに一苦労する人も多いのではないでしょうか。とくに苦い薬なんかは子どもはなかなか飲まないでしょうね。

それで、小児科などでは風邪薬はけっこう甘くて美味しく作ってあることが多いです。

ですが美味しい薬ばかりじゃありません。そして病気をしっかり治すには、薬は大事です。嫌がる時は、どのように飲ませたら良いでしょう。

やっぱり、子供が好きな食べ物に混ぜるのが一番良い方法ではないでしょうか。なんだか騙しているようで申し訳ないですが、仕方ありません。

しかし、もちろん薬によっては混ぜてはいけないものもあります。そのへんは必ずお医者さんや薬剤師さんに聞いてみて、確認しておく必要がありますね。

ミルクやご飯に混ぜることはやめた方が良いですね。それによって、ミルクを飲まなくなったり、食事をしなくなったりする場合があります。まあこれはちょっと考えてもわかりますよね。ご飯に薬・・・余計気持ち悪いです。

また、熱い食べ物や飲み物は、薬が変質してしまう場合があります。熱いものに薬を混ぜるのは避けたほうが無難でしょう。

ジュースや牛乳も注意が必要です。ジュースは、種類によっては余計に苦味がましたり、ひどくまずいものになったりしてこれまた飲んでくれなくなります。

また、グレープフルーツジュースは、混ぜると副作用が心配される薬があるようですね。これは怖いですから憶えておくべきでしょう。

牛乳もやめましょう。味も気持ち悪そうですが、一緒に飲むと成分が吸収されにくくなる薬がありますので。

ヨーグルトやゼリー、ジャム、プリン、ムースなどがよいのではないでしょうか。液体よりは少し硬さや粘りがありますので、薬を包んでしまいやすいです。

なかでももっとも子どもが喜んで薬を飲みそうなのがアイスクリームです。アイスクリームの冷たい喉ごしも良いですし、冷たいので薬が変質するということがありません。

また、味も薬をごまかしやすいです。濃厚なクリームの味わいで薬の苦さが解消できます。

普段は子供に与えない、ちょっと高価なハーゲンダッツなどのアイスクリームを食べさせてあげれば、子供も喜びますよね。薬を飲む代わりに高くて美味しいアイスクリームを食べさせてあげると、取引します!

溶連菌感染症

溶連菌は、「溶血性連鎖球菌」の略です。溶血性というとなんだか怖そうですね。溶血性連鎖球菌が喉などに感染して起こる病気をまとめて溶連菌感染症と呼んでいますが、実際、溶連菌感染症は甘く見ていると恐ろしいことになりそうです。

赤ちゃんがかかることは少ないようなんですね。まだ母親の抗体が生きているのかもしれません。溶連菌感染症という病気は幼児から小学生くらいの子供の間で流行ることが多いです。

症状は、喉の痛みと38度以上の高熱がでますので非常に苦しむことになります。普通の風邪のような咳や鼻水などはありません。

喉が真っ赤にはれますが、それに加えて、1、2日後に全身に赤い発疹が出てきます。この発疹は舌にもできるんですよ。そして舌がいちごのように赤くなります。これは見ていて気持ちのいいものではありません。

以前は「猩紅(しょうこう)熱」と呼ばれていました。しょうこう熱のほうがまだ聞いたことがあるかもしれませんね。

そのころは伝染病の扱いをされていた病気です。しかし現在では医療が進歩したお陰で、現在では抗生物質が開発されて薬で治るようになりました。それで取り立てて伝染病と騒ぐような扱いはされなくなったようです。

ペニシリンなどの抗生物質を服用すれば、数日で回復してきます。しかし抗生物質を使うときに注意せねばならないことは、症状が良くなったからといって勝手に薬をやめてはいけないということです。

溶連菌感染症は、抗生物質でしっかり対処しておかないといけません。完全に病原菌を退治しておく必要があるのです。そうしておかなければ、腎炎やリウマチ熱、紫斑病などの合併症が心配される病気なのです。また、最悪の場合は抗生物質に抵抗力を持つ耐性菌が出現してしまいます。

薬は、医師の指示のもと、10日ほど、場合によっては2週間程度、抗生物質をきちんと服用しましょう。医師の指示通り続けることが何より大事です。治ったかどうかは自分で判断してはいけません。勝手に服用をやめないようにしてくださいね。

また、通常病院では、腎炎などの合併症を調べるために、尿検査を行います。必ず受けるようにしましょう。普段から尿の色や量をチェックしておくのも大切です。溶連菌感染症にかかってから、尿の色が濃い、量が少ないなどと感じたら、合併症を疑ってみましょう。

子供に多い目の病気「結膜炎」

子供の目の病気で最も多いのが「結膜炎」です。みなさんも子供のころ結膜炎は何度かかかった記憶があるんじゃないでしょうか。

目とまぶたの裏に、目を守る役目をする結膜というのがあります。ここに、ウィルスや細菌が感染して炎症を起こすと結膜炎になってしまいます。

アレルギー性結膜炎と、ウィルスや細菌感染による結膜炎とに分けられます。

ちなみに私は大人になってからアレルギー性の結膜炎になりました。これはひどいかゆみなのですけど、アレルギー性のものなので目薬が使えないのです。

あまりに痒かったから目薬を使ったのですが、症状が悪化してしまいました。そこでどうしたかといいますと・・・ひたすら我慢です。自然に治るのを待つのみでした。

さて、多いのはアレルギー性のものではなく細菌による結膜炎なのですね。子供では、インフルエンザ菌や肺炎球菌などが原因で起こる場合が多いです。

症状は、白目が赤くなるというのが最も目立ちますね。それから目やにや涙が多くなったりして、結膜がむくんだように見えるようになります。

結膜炎にかかったほうとしては目が痒かったり痛かったり、また目に粘着物が絡まるような感じがあって不快です。まぶたの裏にできる小水疱のために目を動かしたときに、ゴロゴロした違和感を覚えるのが特徴的です。目を動かすのが苦痛になってしまうこともあります。

子供の目を見て、なんだか様子がおかしいな、と思ったら、すぐに眼科を受診しましょう。

ウィルスによる結膜炎には、アデノウィルスが原因になっている流行性結膜炎や、エンテロウィルスが原因になっている急性出血性結膜炎などがあります。

流行性結膜炎は、「はやり目」とも呼ばれるものです。ご存知の方も多いでしょうが、その名のごとく感染力がとても強い病気です。同じタオルを使っただけでも結膜炎がうつってしまいます。

流行性結膜炎と診断された場合は、幼稚園や学校を休ませなければ、他の子供に迷惑をかけることになると思います。

もちろん子供から親へも感染することがあるので、家族全員がかかってしまう場合もありますよ。

赤ちゃんがかかると、非常に痛々しい状態になります。赤ちゃんはどうしても自分の目をこすってしまいますからね。まぶたに膜が張ってしまうほど、重症の結膜炎になってしまいますので注意が必要です。

結膜炎にかかった子供の目やにや鼻水、便などからも感染してしまいますよ。

目やにを拭いたティッシュペーパーなどをそのへんに散らかしたりしてはいけません。タオルや枕カバーなどは洗濯の時に漂白剤などでしっかりと消毒して予防しましょう。

赤ちゃんの病気 早期発見のために

赤ちゃんは言葉がしゃべれませんので自分で具合が悪いなんてことは言いません。ただ、泣いて知らせることしかできないわけですが、泣く元気すらないこともありますので注意が必要ですね。

さてまず赤ちゃんの様子を見るばあい、その泣き方を見るといいですね。

なんだかいつもよりすぐに泣いてしまういつまでもぐずっている、というときはどこか調子が悪いのかもしれません。いつもなら抱っこしたりミルクを飲ませたりすると泣き止むのに、今回は泣き止まない、というときにはすこし注意してみる必要があります。

また、泣き方にも元気がなかったり、逆に、間を空けつつ激しく泣いたり、いつもと違う泣き方には敏感であるべきでしょう。

泣き方以外でも、いつもに比べて元気がないなというのはお母さんであればわかると思います。

あとは体温の測定はこまめにやっておきたいですね。できれば毎日測っておくべきでしょう。そうしなければ平熱というのがわかりませんし、いざというときも平常時よりどれくらい上がっているのかというのもわかりません。

37度前後であれば正常といっていいでしょう。でもだいたい38度をこえるようなら病院にいくべきですよね。

計る場所はわきの下でいいでしょう。最近は水銀のものでなく電子体温計なので安全ですね。計るときは、ワキの下をしっかり拭いてあげてその後体温計をはさんでぴったり閉じるようにおさえてあげます。

ただ、病気でなくても赤ちゃんは熱を出すことが多いです。暑くて水分が足りなくなっているときなどがそうですね。体が小さいので、外の温度に影響されやすいということです。

食欲も大事な判定要素ですね。これにしても、いつもに比べると…という見方になります。いつもと比べて食欲がなくても、見た感じ機嫌がよければ問題ないのですが元気がないな、と感じたら、他の部分にも注意してみます。

たとえば顔色が悪いとか反応が悪いとか、目に元気がないとか唇が変色しているとか、いろいろ異常は発見できることでしょう。

また、呼吸が苦しそうでないかも見てあげるといいですね。苦しそうな呼吸音が聞こえてきたらちょっと注意してみてあげる必要がありそうです。

鎖骨のうえとか肋骨の間が呼吸するたびにへこむ、それから顔色も悪い、ということでしたら呼吸困難なのかもしれません、すぐに病院に連れて行ったほうがいいでしょう。

脈も取ってみるといいかもしれませんがこれは正常でもかなり個人差がありますし状況によっても違います。

1分間の脈拍数としては新生児でだいたい150回前後、乳児で120~140回、幼児で80~100回といわれています。

どこで計るの?ということですが、こめかみとか首、あるいは大人と同じで手首、ということになります。

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