ステロイド軟膏の副作用~顔の治療は特に注意

ステロイド軟膏というのは優れた抗炎症作用カがあるので
皮膚の病気の際に使われることが多いのですが、

深刻な副作用が見られることもありますので
医師の指導の下、使っていく必要があります。

ということでどんな副作用があるか?ですね。

それを見ていきましょう。

細菌や真菌に感染しやすくなる

まずステロイド軟膏って、炎症を抑えるわけですけど、
炎症というのは、外部から悪い菌がやってきたとき、
それを体の免疫システムがやっつけようとして起こるものなんですね。

体の免疫と悪い菌との戦いのとばっちりというわけです。
2つの軍隊が戦って、周りも壊れてしまった、それが炎症。

その炎症を抑えるというわけですから、
これ、免疫の働きを抑えるということなんですよね。

ということでステロイド軟膏の副作用その1として、
悪い菌の感染に弱くなってしまうということが挙げられます。

ステロイド軟膏を使うと、皮膚が感染症にかかりやすくなるわけ。
水虫とかなっちゃうこともあるんですよ。

特に女性は困る副作用いろいろ

次に・・・これは女性は特に怖いと思うんですが、
皮膚が薄くなってしまうという副作用もあります。

これ、コラーゲンが減っちゃってるんです。
美容のためにとっても大事なコラーゲンが減って皮膚が薄くなるんですよ?

となると・・・シワも増えてしまいます。
だから顔に使う場合は要注意なんです。

乱用すると顔がどんどん老けてしまいます。

3つ目として「毛細血管の異常」というのがあります。
これ、毛細血管が拡張して血管が浮き出て見えたり、

あと、毛細血管がもろくなってしまって
内出血して紫色にになってしまったり、ということがあります。

4つ目として「色素異常」があります。
これはよく言われるような色素沈着ではなく、
逆に色素が抜け落ちてしまって、白斑ができてしまうというもの。

5つ目として、「多毛症」になってしまう副作用もあります。
ステロイド軟膏を使いすぎた部分の毛が濃くなってしまうんですね。

え?じゃあ薄毛の人は頭に塗ればいいの?なんて思うかもしれませんが、
これ、男性ホルモンに似た働きをするんです。
だから頭皮に塗ると逆効果ですね。

恐怖の副作用勢揃い

最後6つ目ですが、これは独立した副作用というより、
上述の副作用が複合的に顔で起こるものです。

細菌の感染や血管異常・色素異常による変色、
そしてコラーゲンの減少によるシワなど・・・

こういうのを「酒さ様皮膚炎」といいます。

でいろいろな副作用が勢ぞろいしてしまうということで
ショックが大きいものといえます。

以上のように、ステロイド軟膏の副作用は多いですので、
使う場合はその強さや量、頻度や期間を慎重に決めていかねばなりません。

だから素人判断では危ないんです。

ステロイド軟膏がニキビの原因に

ステロイド軟膏がニキビの原因にもなってしまうことがあります。

これはなぜかということなんですけど、
ステロイド軟膏って、体の免疫力を抑えてしまうということでしたね。

それで、ニキビってアクネ菌とかマラセチア菌でできるんですが、
皮膚の免疫力が弱まることで、こういう菌が増殖しやすい
環境になってしまいます。

ということで、ステロイド軟膏を使うと
ニキビができやすくなってしまうんです。

これもステロイド軟膏の副作用の一つですね。

逆に。

ニキビ治療にステロイド軟膏?

ニキビの治療のためにステロイド軟膏を使うという人もいますが
これは避けたほうがいいということになります。

ニキビの炎症を抑えるという意味ではプラスになりますが、
皮膚の免疫力を下げてアクネ菌などを増やしてしまう
という点では逆効果です。

また、顔の皮膚というのは体の中でも特にステロイドを
吸収してしまいやすい部分です。

ですので、副作用のリスクも高い部分だと言えます。

ニキビ以外に、血管の異常とか、コラーゲンの減少とか・・・
顔で起こってしまったらショックの大きい副作用って多いですよね。

だからニキビ治療のためにステロイド軟膏というのは
やめておいたほうがよさそうです。

色素沈着は?

ステロイド軟膏の副作用として色素沈着が起こることが
あるのではないかと、心配している人もいるようです。

でもこの心配は誤解に基づくもののようですね。

まず、ステロイド軟膏自体に、色素沈着を起こすような力はありません。

ではなぜ色素沈着が起こると言われたのかというと・・・

誤解その1~本当は炎症が原因なのに・・・

一つ目の理由として、間違った使い方をしたから
ということが考えられます。

ステロイド軟膏を適切に使わなかった場合、
たとえば何らかの肌の異常のためにステロイド軟膏を使うようになって、

十分治癒しないのにやめてしまって炎症がぶり返し、
またステロイド軟膏を使って、少しよくなったところでやめて
またしても炎症がぶり返し・・・

ということが繰り返されると、
その炎症によって色素沈着が起こってしまいます。

でも、上記のようにステロイド軟膏を何度も使っては止め、
を繰り返しているので、当人は、

「ステロイド軟膏を繰り返し使ったせいで色素沈着が起こった」

と思ってしまうわけですね。
でも実は、色素沈着の原因は炎症のほうだったというわけです。

誤解その2~毛細血管の異常を見間違える

二つ目に考えられることとしては、
毛細血管の異常を色素沈着だと思い込んでしまったのではないか
ということもありますね。

ステロイド軟膏の副作用として、
毛細血管の異常というのは起こりうることの一つです。

これによって、毛細血管が拡張してしまって皮膚が赤くなった場合とか、
毛細血管がもろくなってしまって内出血してしまった場合

この変色を「色素沈着だ」と思ってしまったというわけですね。

でもこれは色素沈着ではなく、血液の色が見えている
ということですよね。

色素沈着と逆のことは起こり得る

ということで・・・

ステロイド軟膏では色素沈着は起こりません。

ただ逆に、色素が抜け落ちてしまうという副作用は確認されています。
皮膚に白斑ができてしまうというものです。

でもこれも、ステロイド軟膏の使用をやめれば
徐々に元に戻るのが普通ですので、それほど心配する必要はないでしょう。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする