家の傾きの調べ方と修繕費用~ジャッキアップ、アンダーピーニング工法、耐圧版工法、土台上げ工法、曳家工法、薬液注入工法

家の傾きの原因としては、建物に問題があるケースと、地盤に問題があるケースがあります。

家の傾きの原因

建物に問題があるというのは、たとえばその家を作る時に、作る人が下手で(笑)、床板がちょっとだけ傾いちゃった、とかですね。

それに対して、地盤に問題があるというのは、地盤が軟弱で、家の一部が少しずつ沈んでいる、地盤沈下しているというケースです。

地盤が原因になっている方は、徐々に傾きが大きくなりますので、その点が建物が原因の場合と違いますが、少しずつしか変化がありませんので、素人には区別が難しいでしょう。

あと、特別な原因として「地震で傾いてしまう」というケースがありますが、これは特別な場合なので置くとしましょう。

家の傾きの調べ方

さて次に、家の傾きの調べ方、調査方法ですね。

自分でできるチェック法はいくつかあります。以下にチェックポイントをいくつか上げてみます。

・ボールなどが転がる
・開けていたドアが勝手に閉まる
・ドアや窓に隙間がある
・ドアや窓が閉まりにくい
・浴室などで排水が遅い
・壁にひび割れがある
・めまいや吐き気、頭痛が多い
・立っていてバランスが取りにくい

以上のようなことがたくさん当てはまるほど「家がひどく傾いているのではないか」と疑われます。

心配な場合は、専門家にチェックしてもらったほうが良いでしょう。

修繕、ジャッキアップの費用

次に、家の傾きの修繕費用について。

大雑把には、一戸建て全体に修繕を施すと200万円~300万円となることが多いです。ただ、全体に必要とは限りませんので、そこは見積もりして貰う必要があります。

また、家の傾きを直すための「工法」によっても単価は違います。

1平方メートルあたりの単価を、それぞれ見てみると・・・

アンダーピーニング(鋼管圧入)工法…11万円~15万円
耐圧版(保持版)工法…5万円~8万円
曳家工法…4万円~6万円
薬液注入工法…3万円~6万円
土台上げ工法…3万円~5万円

ということですが、業者によって微妙に違ってくることでしょう。

各工法の説明

ではそれぞれの工法がどんなものか、簡単に見ておきましょう。

アンダーピーニング(鋼管圧入)工法

これは名前のとおり、家の下の地面に鋼管を突き刺して支えとする方法です。

家の下の地面は軟弱だけど、深いところに硬い地層がある場合、鋼管を家の重みとジャッキの力でグーッとその硬い地層まで押し込んでいきます。

そうして硬い地層まで鋼管が届いた所で、その鋼管を家の支えとするわけです。

この工法、深いところまで鋼管を押し込まなきゃいけないし、しかもそれを家の下でやらなきゃならないので、費用は一番かかるみたいですね。

耐圧版(保持版)工法

これは、硬い地盤が深すぎるとかで、鋼管が現実的ではない場合採用されます。

簡単に言うと、家の下の地面に硬い鉄板を埋めて、それを硬い地盤の代わりにしようという工法です。

耐圧版、または保持版と呼ばれる硬い板を家の下に埋め、さらにその上に支持台を固定して家を持ち上げ、支えます。

曳家工法

これはちょっと変わってますね。^^

名前のとおり、家を引っ張って移動させます。水平で、しっかりした地盤のところまで家を引っ張っていってそこで固定しようというわけです。

まあ普通はこの工法は採用しないんじゃないでしょうか。

薬液注入工法

これは、家の下の地面が軟弱な場合に、その地面に薬液を注入してカチコチに固めてしまおうという工法です。

固めるだけではなく、薬液の力で、沈んだ地面を盛り上げることもできるようです。

土台上げ工法

これは最も安価な工法となっていますね。

それだけに、地盤には手を加えません。単に家の基礎から家を切り離して、少し家を持ち上げてまた固定するだけのことです。

なので、地盤が原因となっている場合は、根本的な解決にはなりません。ほうっておけば、また沈んでいくと思われます。

ただ、地盤の変化が一時的で、すでに安定している場合は有効だと考えられます。

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