スピルリナとは~成分、栄養、効果、クロレラやユーグレナとは違うの?

スピルリナは藍藻の一種です。要するに「藻」ですね。

スピルリナとは

これ、35億年も前から地球に存在している藻の仲間なんだそうです。それくらい長い間地球上で生き抜いているということ。

顕微鏡なんかで拡大すると螺旋状にクルクル巻いているので、ラテン語で「螺旋の」を意味する言葉が名前の由来になっています。

英語で「スパイラル」っていう言葉がありますが、語源は同じですね。

海藻かというとそうではなくて、で育ちます。

もともとはアフリカとか中南米の人が食用にしていたようです。

それがフランス人に発見されて、成分を調べてみた結果、「栄養豊富」ということがわかって注目されるようになりましt。

でも世界で初めて「製品化」したのは意外にも日本の会社なんですね。^^

お肉よりはるかに多いタンパク質

栄養豊富ということですが、どんな成分が含まれているのか見てみましょう。

まず圧倒的に多いのがタンパク質です。なんと、スピルリナの成分の6~8割はタンパク質です。

まあ、乾燥した状態での話ですけどね。^^

それにしても、自然のままの食品としては非常にタンパク質の割合が高いといえます。

「純粋なタンパク質」と考えられているプロテインに迫るほどです。

参考までに、牛肉のタンパク質の割合は2割前後です。

でもスピルリナは6割以上

その上、お肉をたくさん食べると健康上よろしくないと言われますが、スピルリナの場合は体にいいですから嬉しいです。

それで。

すべての必須アミノ酸を含む

タンパク質って、分解するとアミノ酸ですよね。

スピルリナのタンパク質には、「必須アミノ酸」が全部含まれています。

必須アミノ酸って、体内で合成できないから食品からとらねばならないんですけど、スピルリナにはこれが全部含まれているということ。

ではタンパク質以外は何も含まれていないの?というと、そんなことはありません。

それを次に見ていきましょう。

タンパク質以外の成分

【ミネラル】

ナトリウム
カルシウム

カリウム
マグネシウム
亜鉛

マンガン
セレン
リン
クロム
ヨウ素

【ビタミン類】

ビタミンB1
ビタミンB2
ビタミンB6
ビタミンB12
ビタミンE
ナイアシン
葉酸
パントテン酸
ビオチン
ビタミンK1
ビタミンK2
イノシトール

【色素】

βカロテン
ゼアキサンチン
フィコシアニン
クロロフィルa

【不飽和脂肪酸】

γリノレン酸
リノール酸

【その他】

脂質
糖質
食物繊維
核酸RNA
核酸DNA

以上です。

この成分を見ると、スピルリナが「スーパーフード」と呼ばれている理由がわかります。

必須アミノ酸は全て含まれているわけでしたが、必須ミネラルも16種中12種が含まれています。

ミネラルの中でスピルリナに含まれていないのは、

コバルト
モリブデン
塩素
硫黄

この4つですね。

次に、ビタミン類も実にいろいろと含まれています。

ただ、大事なビタミンが一つ抜けていますね。

ビタミンC

これが含まれていないのが、スピルリナの唯一の欠点かもしれません。

ビタミンCは他のサプリで補う必要があります。

ビタミンAはβカロテンから生成されますので問題ありません。

ビタミンDも含まれていませんが、ビタミンDは食事から十分取れますので問題ありません。

色素もいろいろと含まれていますので、抗酸化作用にも優れていると考えられます。

あと、注目したいのは食物繊維です。

食物繊維も豊富ですので、腸内環境をきれいに保つのに役立ってくれます。スピルリナで便秘を解消できたという話も聞きます。

さて。

大事なのは、「マルチビタミン剤」とかではなく、自然そのままの食品に、これだけの栄養が含まれているということです。

古くから食品として利用されてきた、ということで「副作用」などは心配しなくてもいい、安心度が高い、ということですね。

美容や健康には当然…

では次、スピルリナの効果について。

まず、上記の通り、

びっくりするほど多様な栄養素を含んでいる
食物繊維も豊富で腸内環境を改善するのにも役立つ

ということで、美容や健康、アンチエイジング全般に役立つのは当然と考えられます。

「美肌に役立つ」とか「育毛養毛に役立つ」とか、ここの効果が言われることもありますけど・・・

肌や髪の素材ともいうべきタンパク質は肉よりも多く含まれている
肌や髪の細胞の働きを助けるビタミンやミネラルも多様に含まれている

ということを考えれば、効果があっても何も不思議な事はありません。むしろ役立って当たり前でしょう。

腸内環境も改善

また、「便秘解消に役立った」という人も多いです。これは食物繊維が豊富なことを見ればうなずけます。

また、何度も書いているとおり、腸内環境は体全体の美容と健康に影響します。

美腸生活の効果と食べ物、飲み物、マッサージ

極めて多様な栄養を含む
腸内環境の改善にも役立つ

ということであれば、美容や健康に役立たないほうがおかしいです。

ただ、「ビタミンCは含まない」という欠点は忘れてはいけませんね。^^;

さて。

ここまでは誰でも考えつくような話です。

ここからは・・・あまり聞いたことが無いかもしれない、「スピルリナの効果」についてです。

スピルリナの効果に関する研究結果

まず、以下のような研究結果があります。すべて日本での研究結果です。

・抗腫瘍作用
・血清コレステロール低下作用
・血圧低下作用
・抗体産生促進作用
・抗ウイルス作用
・抗アレルギー作用
・紫外線から皮膚を守る効果

一つ目の「抗腫瘍」というのは「ガンを防ぐ」ということですね。

それぞれの研究がどれほどの信頼性を持つものかはわかりませんが、海外でも似たような研究はありますので、ある程度は期待できるのでしょう。

まあ、あれだけの栄養が含まれているわけですから、総合的に健康度がアップし、いろいろな病気の予防に役立っても、特に不思議ではありません

紫外線から肌を守る=美肌に役立つ

最後の「紫外線から皮膚を守る効果」については、マウスを使った実験が神戸大学で行われています。

これによると、スピルリナの経口摂取、つまりマウスにエサとして「口から食べさせた」結果、紫外線による皮膚がんや炎症の発生が抑制された、という結果が出ています。

簡単に言えば、

「スピルリナは肌を守ってくれる力がありそうだ」

という実験結果が得られたということ。これは女性にとっては特に注目したくなる情報ではないでしょうか。

体内のアルカリ度維持に役立つ

また、よく言われることとして、

「スピルリナは体液をアルカリ性に保つのに役立つ」

ということがあります。

これに何の意味があるかというと、健康な人の体液は「弱アルカリ性」に保たれています。

ところがこれが酸性に近づくと病気になりやすくなるといいます。

実際に体液が酸性になることはないので「それは根拠がないデタラメだ」という人もいますが、少なくとも尿は、酸性の人もいればアルカリ性の人もいます。

そして、病気の人の尿は酸性になっており、健康な人の尿はアルカリ性であることもわかっています

これはやはり、

「体内が酸性に傾いては大変!」

ということで、体が必死に、尿の中に「酸性」を捨てているのだと推測できます。

なのでスピルリナによって体内をアルカリ性にして、健康に役立てようと考えることは「まったくのデタラメ」とは言い切れないことになります。

スピルリナとクロレラの違い、比較

スピルリナと混同しやすいものというと・・・クロレラがあります。

どう違うのかと、思う人も多いはず。

スピルリナは「藍藻」、クロレラは「緑藻」という違いがありますが、「藻」であることに変わりはありません。

ただ、大きさはスピルリナのほうが50~100倍程度大きいです・・・が、顕微鏡で見ないとわからないレベルなので、どうでもよさそうです。^^;

タンパク質の割合はスピルリナのほうが多いですね。ただクロレラもスピルリナ同様、必須アミノ酸をすべて含みます。

ビタミン類に関しては、クロレラはビタミンCを含みますが、スピルリナは含みません。この点はクロレラの勝ち。その他のビタミンについてはどちらも充実しています。

ミネラルに関しては、スピルリナは必須ミネラルのほとんどを含んでいますが、クロレラは4種類しか含んでいません

あと、クロレラのほうが製品化に手間がかかりますので、値段は高い場合が多いです。

クロレラにはCGF(クロレラグロースファクター)という細胞の成長を促す成分が含まれています。

「スピルリナにはCGFがないからその点クロレラに劣る」という説明も見かけますが、これは間違いです。

スピルリナにもSGF(スピルリナグロースファクター)が含まれています。まあ、同じようなものですね。

スピルリナには「フィコシアニン」が含まれていますが、クロレラには含まれていません。

フィコシアニンは「抗がん作用もあるのではないか」という研究もありますので、重要な成分と言えます。

「スピルリナは体内をアルカリ性にするけど、クロレラは酸性にする」という話もありますが、「クロレラだってアルカリ化に役立つ」という話もありますので微妙なところです。

あと、クロレラがスピルリナに劣る点としては、クロレラは細胞壁が厚くて硬いので、スピルリナに比べると吸収率が悪いです。

せっかくいろいろな栄養を含んでいても、吸収率が悪いのではもったいないですね。

スピルリナとユーグレナ(ミドリムシ)の違い、比較

次にユーグレナとの違いについて見ていきましょう。

スピルリナは藍藻、要するに「藻」でしたね。

ところがユーグレナは「ミドリムシ」の別名で・・・実は動物か植物かよくわからない生物なんです。^^;

植物学者はユーグレナを植物に分類し、動物学者は動物に分類している、といった具合です。

ミドリムシって鞭毛を持っていて、それを使って泳ぐこともできるんです。

なのでまあ、「ミドリムシ」という名前を聞いて、

「虫はちょっと・・・^^;」

という人はスピルリナ一択ということになります。

ただ、ユーグレナは吸収率も高いですし、栄養面でも見劣りしません。

「動物か植物かわからない」くらいですので、含まれるアミノ酸の種類も多く、必須アミノ酸はスピルリナ同様全て含んでいます

ただ、ミネラルの種類はスピルリナより少ないですし、βカロテンの量も少ないです。

スピルリナに含まれている重要成分であるフィコシアニンSGFはユーグレナには含まれていません。

その代わり、「魚油」に含まれることで有名なDHAやEPAといった不飽和脂肪酸が含まれてい

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