イナゴ投資家の分類~イナゴトレーダーとして勝つ方法

トレードの世界で「イナゴ」というと、バカにされているニュアンスがあります。自虐的に自分のことを「イナゴトレーダー」と言ったりすることもありますし。

ただこのイナゴトレードというのも、極めていけばなかなかどうして、一概に馬鹿にできたものじゃないものになっていきます。

「イナゴ式トレード手法」とでもいうべきものに洗練することもできるようです。

それはどういうことかを説明する前に、イナゴ投資家の分類について触れておきましょう。

昔の「イナゴ投資家」

そもそも「イナゴ投資家」というのは、昔は今とは違った意味で使われていました。

どういう意味かというと、「年末の資金確保のために、秋に持ち株を売り払ってしまう投資家」というという意味です。

一時期に多くの人が株を売り払ってしまうものだから、株価が一気に下落してしまいます。

その相場の様子が食い荒らされた農地のようで、その上、季節は秋、イナゴの季節ということで、そういう投資家を「イナゴ投資家」と呼んだようです。

ネットトレード以降の「イナゴトレーダー」

しかし、ネットトレード全盛になってからは「イナゴ投資家」「イナゴトレーダー」の意味は違ったものになっています。

どういうものかというと「材料に反応して特定の銘柄に群がり、短期で利益を抜こうとするトレーダー」という意味。

特定の銘柄にあっという間に群がって食い荒らし、旨味がなくなれば一斉に去っていくということで「イナゴ」と呼ばれるわけです。

最近のイナゴトレーダー

でも最近はさらにイナゴの意味は変わっています。

「材料に反応する」という点は同じなのですが、その材料に関する情報はどこから得ているかというと、ネット上に存在する「有力な」トレーダーからです。

つまり、自分で材料を見つけてくるというより、「有力なトレーダーがこう言っているから」という理由でエントリーするということ。

だから現在は「他人頼み」で短期売買を繰り返すトレーダーが「イナゴ」と呼ばれているようです。

イナゴトレーダーの分類

さてそれでは、その現在の「イナゴ」にの分類ですが、以下のようになっているようです。

ちなみに矢印は「進化」を意味します。

高速イナゴ→共食いイナゴ
低速イナゴ(下級イナゴ→上級イナゴ)

養分イナゴ
煽りイナゴ
殿様イナゴ

まあこの分類は、重なる部分もありますので、そんな厳格なものではありませんが、いちおう説明しておきましょう。

高速イナゴ→共食いイナゴ

まず、高速か低速かという分け方がありますが、どちらも進化形があります。

単なる高速イナゴの場合、確かに行動は速いのですが、精度は低いです。つまり低打率。

経験を積むことで高打率となれば「共食いイナゴ」に進化します。つまり良い銘柄を素早く買って、後に続くイナゴたちに高値で売りつける、というわけ。

低速イナゴ(下級イナゴ→上級イナゴ)

低速の方は低速だから悪いというわけではありません。高速イナゴと違って「情報を自分で吟味しよう」としているぶん遅くなっているんです。

でも下級イナゴの場合、その「自分での分析」が拙いものなので、時間をかけた割には「低打率」ということになります。

これが上級イナゴとなると分析力もアップし、打率も高くなってきます。こうなるともう「イナゴ」と呼ぶのはふさわしくないかもしれません。

残りの3つはちょっと違った視点でのイナゴトレーダー分類です。

養分イナゴにスピードは関係ない

養分イナゴというのは低速であれ高速であれ、資金を減らし続けているようなイナゴです。スピードは関係ないということですね。負けているイナゴ。

煽りイナゴは情報発信力を持つ

煽りイナゴもスピードは関係ありません。自分が買った銘柄を他人に買わせるべく宣伝しまくるイナゴです。

だから単なるイナゴではなく、情報発信力を持ったイナゴということになります。

殿様イナゴはもはやイナゴではない

最後の「殿様イナゴ」は自分の下にイナゴの大群を従えているようなトレーダーです。

だから分析力も情報発信力も高いのが普通です。

殿様イナゴが一言発すれば、下にいるイナゴはみんなその銘柄に群がります。

だから殿様イナゴ自身は「イナゴ」の名にふさわしくありません。むしろ「イナゴ使い」「イナゴルーラー」とでもいうべきでしょう。

もともと実力が高い人もいますし、イナゴを操ることで自分の勝率を上げている人もいます。

イナゴ式トレードで勝つ方法

では最後に「イナゴ式トレード手法」について。

イナゴトレーダーの分類を見ても分かるとおり、イナゴは「進化」の可能性を秘めています。

それはどういうことか?

イナゴトレーダーとして長い間生き残っていけば、嫌でも「人を見る目」は上がっていきます

有力トレーダーの発する情報を頼りに動くのが、今時のイナゴだと上述しました。

これを長年続けていると、誰が「本物の有力トレーダー」で、誰が「ハッタリトレーダー」か、ある程度見抜けるようになるわけです。

そうなれば自然と、イナゴ自身の「打率」も上がっていきます。

さらに。

「本物の有力トレーダー」を見抜き、その人をしつこくトレースすることで、意識せずともその有力トレーダーの考え方トレードの仕方を吸収することができます

こうなるともう、「イナゴ卒業」ということになるのかもしれません。

自分自身、有力トレーダーと同じように考え、振る舞うことができるようになっているわけですから。

だから「イナゴトレード」も、極めれば「馬鹿にしたものでもない」ということになります。

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