ヴィトンのエピ・ラインが発表されたのは1986年だ。
日本では時あたかもバブル時代に突入するころなので、
エピが人気を集めたことは想像に難くない。
さて、ヴィトンのエピの特徴なのだが、
モノグラムのようにロゴやら花やらが柄として入っているわけではない。カラーも一色統一。
ということでエピも、モノグラムであまり目立ちたくない人が
選ぶヴィトンのラインということになりそうだ。
これはマニアでなくては一見してルイビトンと気づくことはあるまい。
「エピ」というのは麦の穂を意味するらしい。おそらくフランス語だろう。
ということでエピのバッグなどの表面に接近して詳細に調べてみる。
すると横に皺が並んでいるのが見える。シワというか麦穂のようなか倒しというべきか。
麦の穂によって縞模様が描かれている。
ヴィトンのノマドはあくまで滑らかさ重視のラインだったが、
エピはもう意図的に皺、というか麦の穂のような模様を型押ししているようだ。
もちろんデザイン的な効果もねらっているのだろうが、
ノマドと違って、バッグが傷ついてもそれが目立たないという利点がある。
ヴィトンエピのバックなのだが、「エピ ヨーロッパ限定仕様レッド」というのがある。
名前からわかるとおり真っ赤なバッグ。地味とはいえない。
それよりもこのバック、ヨーロッパ限定仕様なのに
日本で売っているのが不思議なところである。限定じゃないじゃん。
このヴィトン・バック、形も面白いようのである。
形がなかなかユニークなのであるが、このヨーロッパ限定仕様のバック、
どんな形かと言うと、たとえるなら二枚貝である。
二枚貝の口がバックの口になっている。挟まれそうで心配だ。
そして長めのストラップ。つまりショルダーバックということになる。
バックの表面はエピであるから、麦の穂の型押しがずらりと並ぶ。