「ドラゴン桜」の三田紀房さんの本ですがマンガじゃなくて
ビジネス書の体裁をとっています。出版社は大和書房ですね。
さて、本を開けますと最初の数ページはマンガになっていまして、
そこでいきなり「ビジネス書や自己啓発書なんて読んでいる時点で負け組だ!」
みたいなことを言われてしまいます。それはもう、グサっと来ましたよ。
しかしここでへこたれずに立ち読み続行しました。
三田さんが言うには、サラリーマンの世界も年金制度も構造は同じなのだそうです。
つまり若い人間が中高年を支えているというのですね。
会社では、経費削減のためにリストラなんてするんですけど、
長年働いてきた人の給料を下げるのは難しい。いくら高額になっていても。
そこで会社の経営陣は「成果主義」ということを言い始めたとのことです。
成果主義なんていかにもアメリカンスタンダードですが、
じつはアメリカンスタンダードでさえなく、
日本の経営者に都合のいいように改変された成果主義だというんですね。
簡単に言えば、定期昇給をやめて、経営者の判断で昇給できるようにする。
これはとりもなおさず、若い世代の昇給を抑えるために利用するためのものだと。
そうして中高年層の高額な年収を支えてもらうというわけです。
ここを指して、三田さんは会社も年金も同じであると。
あ、いや、本の体裁としては、三田さんじゃなくて桜木さんが語っているのですが。
それじゃー若いサラリーマンはどうすりゃいいのよという話になります。
いきなり独立、転職を考えるのは無謀であると。
やはりここは辛抱して、会社を利用できるだけ利用すべしと説かれます。
自分を磨くために会社を使うというわけです。
それで十分実力や人脈を形成したなら、
もういつでも独立でも転職でもできるというわけですね。
「自分探し」とか言って、軽い気持ちでほいほい転職していては、
何の力も付かないでしょうから、この考え方は大事なんだと思います。
会社に忠誠を尽くすのでも、会社をとことん利用するのでも、
外から見た分にはその働きぶりは同じでしょうからね。